中国に強く抗議、邦人の安全確保求める…首相(読売新聞) - goo ニュース
中国では、日中戦争の発端を、1937年7月7日、日本側が仕掛けたとする盧溝橋事件に求めています。近年の研究では、コミンテルンの策謀の可能性も含めて、中国側の発砲との見方が有力ですが、同年7月29日に発生した通州事件の方が、一般の日本国民にとっては、はるかに衝撃的な事件であったようです。
通州事件とは、「冀東防共自治政府」保安隊(中国人部隊)が、日本軍の部隊や特務機関のみならず、通州に在住していた日本人居留民260人をも虐殺した事件です。100年近くも前に起きた事件なのですが、今回の尖閣反日暴動もまた、通州事件と幾つかの点で共通点が見出されるのです。第一に、民間人や民間企業が、攻撃の標的とされたことです。通州事件では、無抵抗の日本人が無残に殺害されたことが、事件の凄惨さを際立たせ、対中感情を著しく悪化させる原因になりました。第2に、事件の背後に、政府の容認があったことです。通州事件では、当然、日本は敵と見なされていましたが、尖閣反日暴動でも、”愛国無罪”とも言うべき政府の容認姿勢がありました。第3に、両事件の背景には、”戦争状態”がありました。通州事件では、盧溝橋事件によって既に戦端が開かていましたし、今日でも、一般の中国人の頭の中では、尖閣問題は日本による”侵略”であり、日中は、”仮想戦争”状態にあるのです。そして、中国政府の統制が利かなくなってしまった点が、第4の共通点です。時代状況が違いますので、全てが一致しているわけではないものの、尖閣反日暴動は、どこか、通州事件を彷彿させるのです。
中国は、戦後、共産党政権が成立したことで時間の流れが止まってしまい、現代の中国人の行動パターンもまた、1世紀前と殆ど変りがありません。中国国民は、政府を含めて、反日暴動にエネルギーを費やすよりも、自国の近代化と民主化にこそ尽くすべきと思うのです。
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中国では、日中戦争の発端を、1937年7月7日、日本側が仕掛けたとする盧溝橋事件に求めています。近年の研究では、コミンテルンの策謀の可能性も含めて、中国側の発砲との見方が有力ですが、同年7月29日に発生した通州事件の方が、一般の日本国民にとっては、はるかに衝撃的な事件であったようです。
通州事件とは、「冀東防共自治政府」保安隊(中国人部隊)が、日本軍の部隊や特務機関のみならず、通州に在住していた日本人居留民260人をも虐殺した事件です。100年近くも前に起きた事件なのですが、今回の尖閣反日暴動もまた、通州事件と幾つかの点で共通点が見出されるのです。第一に、民間人や民間企業が、攻撃の標的とされたことです。通州事件では、無抵抗の日本人が無残に殺害されたことが、事件の凄惨さを際立たせ、対中感情を著しく悪化させる原因になりました。第2に、事件の背後に、政府の容認があったことです。通州事件では、当然、日本は敵と見なされていましたが、尖閣反日暴動でも、”愛国無罪”とも言うべき政府の容認姿勢がありました。第3に、両事件の背景には、”戦争状態”がありました。通州事件では、盧溝橋事件によって既に戦端が開かていましたし、今日でも、一般の中国人の頭の中では、尖閣問題は日本による”侵略”であり、日中は、”仮想戦争”状態にあるのです。そして、中国政府の統制が利かなくなってしまった点が、第4の共通点です。時代状況が違いますので、全てが一致しているわけではないものの、尖閣反日暴動は、どこか、通州事件を彷彿させるのです。
中国は、戦後、共産党政権が成立したことで時間の流れが止まってしまい、現代の中国人の行動パターンもまた、1世紀前と殆ど変りがありません。中国国民は、政府を含めて、反日暴動にエネルギーを費やすよりも、自国の近代化と民主化にこそ尽くすべきと思うのです。
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