「地中海を墓場にするな」=欧州議会で移民支援求める―ローマ法王(時事通信) - goo ニュース
”アラブの春”によって、政治的にはアラブ諸国の民主化が実現はしたものの、経済状況を見ますと、好転の兆しは見られないようです。深まる景気低迷が移民増加の原因であり、地中海にあっては、ローマ法王が指摘されているように、密入国船の沈没による海難事故が続いています。
地中海が墓場となることを懸念して、ローマ法王は、EUの欧州議会において移民の受け入れと支援を求めたと報じられております。カトリックの最高権威として、ローマ法王は、キリスト教国に対して宗教的な使命感から人道的な措置を説いたのでしょう。しかしながら、真の問題の原因が送出し国にある場合、受け入れ側が移民枠を拡大したり、手厚い支援政策を実施したとしても、対策としては限界があります。しかも、現在、ローマ法王も語るように、ヨーロッパが衰退にさしかかっているならば、今以上に寛大な移民政策を求めることは酷でもあります。移民の増加は、雇用、財政、社会保障、教育…など、あらゆる面で受け入れ国側に負担のしわ寄せがいくからです。この問題は、送出し国の国民が、外国に移民せずして国内で仕事を見つけ、経済のメカニズムが円滑に動かないことには永遠に解決しないのです。先日も、イタリアに向かった密航船が、事業者によって故意に沈没させられた事件が報じられておりましたが、その原因は、現地の繊維工場の倒産による失業者の増加にあるそうです。
ISISの如く、イスラム原理主義の影響が強まりますと、質素な生活の強要や女性のチャドル着用の義務化などにより、さらに経済活動が低迷する可能性もあります(不景気がさらにISISへの支持を高める悪循環に…)。アラブ諸国は、失業対策、あるいは、人口流出防止対策として、最も基本的な衣食住の分野からであれ、生産と消費の好循環を造りだすための方策を考えるべきなのではないでしょうか。そして、国際社会もまた、移民受け入れよりも、移民帰国の促進こそ支援すべきと思うのです。
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”アラブの春”によって、政治的にはアラブ諸国の民主化が実現はしたものの、経済状況を見ますと、好転の兆しは見られないようです。深まる景気低迷が移民増加の原因であり、地中海にあっては、ローマ法王が指摘されているように、密入国船の沈没による海難事故が続いています。
地中海が墓場となることを懸念して、ローマ法王は、EUの欧州議会において移民の受け入れと支援を求めたと報じられております。カトリックの最高権威として、ローマ法王は、キリスト教国に対して宗教的な使命感から人道的な措置を説いたのでしょう。しかしながら、真の問題の原因が送出し国にある場合、受け入れ側が移民枠を拡大したり、手厚い支援政策を実施したとしても、対策としては限界があります。しかも、現在、ローマ法王も語るように、ヨーロッパが衰退にさしかかっているならば、今以上に寛大な移民政策を求めることは酷でもあります。移民の増加は、雇用、財政、社会保障、教育…など、あらゆる面で受け入れ国側に負担のしわ寄せがいくからです。この問題は、送出し国の国民が、外国に移民せずして国内で仕事を見つけ、経済のメカニズムが円滑に動かないことには永遠に解決しないのです。先日も、イタリアに向かった密航船が、事業者によって故意に沈没させられた事件が報じられておりましたが、その原因は、現地の繊維工場の倒産による失業者の増加にあるそうです。
ISISの如く、イスラム原理主義の影響が強まりますと、質素な生活の強要や女性のチャドル着用の義務化などにより、さらに経済活動が低迷する可能性もあります(不景気がさらにISISへの支持を高める悪循環に…)。アラブ諸国は、失業対策、あるいは、人口流出防止対策として、最も基本的な衣食住の分野からであれ、生産と消費の好循環を造りだすための方策を考えるべきなのではないでしょうか。そして、国際社会もまた、移民受け入れよりも、移民帰国の促進こそ支援すべきと思うのです。
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