万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

日本国の歴代談話に見る中国の影

2015年04月09日 16時01分59秒 | アジア
河野元衆院議長、翁長知事と訪中へ 要人との会談も(産経新聞) - goo ニュース
 中国では、第二次世界大戦の終結から70年を迎える今年、抗日戦線の勝利を記念する式典が華々しく開催される予定です。式典の出席者リストの中には、村山談話で知られる村山元首相の名も見られるようです。

 日本国の歴代首相や官房長官の談話は、近年、中韓からの談話踏襲要求、即ち、”歴史認識”圧力を受ける原因となってきました。特に、第二次世界大戦を日本の”植民地支配と侵略戦争”と総括した村山談話と慰安婦問題に関して重大な誤解を与えた河野談話は、日本国が、中韓に対して言質を与えたに等しい効果をもたらしたのです。そして、村山元首相と河野元衆議院議長には、両者とも、親中派政治家という共通点があります(慰安婦問題の背後にも中国の反日組織が潜んでいる…)。中国は、古来、周辺諸国に謀略を仕掛けることで知られていますが、この伝統は、共産党の支配によりさらに巧妙となっており、当然に、日本国内にもおいても様々なルートを通して工作活動を展開しているはずです。本日も、河野元衆議院議長と沖縄の翁長知事が中国と訪問し、政府高官と70年談話や沖縄の基地問題等の日本の国内問題について会談すると報じられております。こうした会談は、当然に、内政干渉のルートともなり得ます。

 村山元首相と河野元官房長官が、共に国内の反対をかわして中国の歴史認識に沿った談話を公表したのは、単なる偶然なのでしょうか。両談話については、歴史的な事実との関係から議論されてきましたが、これらの談話を発表した政治家の背景をも洗う必要があるのではないかと思うのです。

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コメント (2)
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