先月10月22日、日本国では新天皇の即位の礼がとりおこなわれました。この際、海外からも賓客を招いたのですが、同盟国であるアメリカは、当初予定されていたペンス副大統領に替えてイレーン・チャオ(趙)運輸長官を出席させるという‘異例’の変更を行っています。この件については政府もマスメディアも何故か詳しくを語ろうとしません。触れたくない話題のようにも見えるのですが、アメリカの皇室に対する冷たさにはどのような意味が込められているのでしょうか。
即位の礼への出席を見送ったペンス副大統領は、僅か3日後の10月25日に、トーンは落としてはいるものの、昨年に引き続き厳しい対中批判の演説を行っています。ペンス副大統領にはトランプ大統領よりもさらに反中のイメージがあるのですが、中国側もまた、日本国の皇室に対して‘異例’の好意を示しているところを見ますと、アメリカ側の皇室に対する‘格下げ’の背後には、米中対立が潜んでいる可能性もあります。日本国内でもサーチナやレコードチャイナなどの中国系メディアでも、期待を込めてなのか皇室に関する所謂‘よいしょ記事’が並んでおり、習近平主席に対する礼賛と然程に変わりはありません。
加えて、イレーン・チャオ運輸長官がトランプ政権の閣僚にあって唯一の中国系の政治家である点にも、何らかの米側のメッセージが込められているに思えます。日本国でも、国土交通省のポストにしがみついて離れない公明党は、親米保守と見なされてきた自民党との連立政権にあって親中政党として知られています。その母体である創価学会は皇室の新たな藩屏の役割を担うと共に、同宗教団体を介した皇室の中国接近が懸念されてきました。チャオ運輸長官は台湾系ではありますが、父親は上海出身の運輸事業者ですので、ここに、運輸を介して上海、台湾、皇室を結ぶ線が見えてくるのであり、それは、明治以来、日本国民には隠されてきた歴史と関連している可能性もあります。アメリカは、皇室をめぐる何らかの機密情報を入手しており、チャオ長官の人選は、皇室、並びに、中国に対する‘意趣返し’的な意味があったのかもしれません。
そして、第三に指摘すべき点があるとすれば、それは、皇室側の民主党寄りの姿勢です。上皇后の美智子さんとヒラリー・クリントン氏は古くからの親交があるとされてきましたし、数年前、愛子さんの卒業作文が公表されましたが、文中にはオバマ前大統領の広島訪問に触れた件もありました。「世界の平和を願って」という題ですので一般論として作文なのでしょうが、同作文を敢えて公表した背景として政治的意図が疑われても致し方がないかもしれません(これまで、皇族の作文が公表されるのは稀ですので、政治性に配慮して非公開にするという選択もあったはず…)。愛子さんの作文におけるオバマ前大統領の登場は、共和党の候補者として就任したばかりのトランプ大統領の皇室に対する心象を損ねたかもしれないのです。
あるいは、二期目を目指すトランプ大統領としては、日本国の皇室を厚遇しても票にはならないと読んだのかもしれませんが、些細な事柄であっても、皇室の政治的な動きは思わぬ波乱要因ともなりかねません。国益を害するリスクさえあるのですから、要注意であるとも言えましょう。そして、アメリカの冷めたい態度は、皇室にのみ向けられたものなのでしょうか、それとも、日本国並びに日本国民に対しても向けられてしまっているものであるのでしょうか、大変、気になるところなのです。
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即位の礼への出席を見送ったペンス副大統領は、僅か3日後の10月25日に、トーンは落としてはいるものの、昨年に引き続き厳しい対中批判の演説を行っています。ペンス副大統領にはトランプ大統領よりもさらに反中のイメージがあるのですが、中国側もまた、日本国の皇室に対して‘異例’の好意を示しているところを見ますと、アメリカ側の皇室に対する‘格下げ’の背後には、米中対立が潜んでいる可能性もあります。日本国内でもサーチナやレコードチャイナなどの中国系メディアでも、期待を込めてなのか皇室に関する所謂‘よいしょ記事’が並んでおり、習近平主席に対する礼賛と然程に変わりはありません。
加えて、イレーン・チャオ運輸長官がトランプ政権の閣僚にあって唯一の中国系の政治家である点にも、何らかの米側のメッセージが込められているに思えます。日本国でも、国土交通省のポストにしがみついて離れない公明党は、親米保守と見なされてきた自民党との連立政権にあって親中政党として知られています。その母体である創価学会は皇室の新たな藩屏の役割を担うと共に、同宗教団体を介した皇室の中国接近が懸念されてきました。チャオ運輸長官は台湾系ではありますが、父親は上海出身の運輸事業者ですので、ここに、運輸を介して上海、台湾、皇室を結ぶ線が見えてくるのであり、それは、明治以来、日本国民には隠されてきた歴史と関連している可能性もあります。アメリカは、皇室をめぐる何らかの機密情報を入手しており、チャオ長官の人選は、皇室、並びに、中国に対する‘意趣返し’的な意味があったのかもしれません。
そして、第三に指摘すべき点があるとすれば、それは、皇室側の民主党寄りの姿勢です。上皇后の美智子さんとヒラリー・クリントン氏は古くからの親交があるとされてきましたし、数年前、愛子さんの卒業作文が公表されましたが、文中にはオバマ前大統領の広島訪問に触れた件もありました。「世界の平和を願って」という題ですので一般論として作文なのでしょうが、同作文を敢えて公表した背景として政治的意図が疑われても致し方がないかもしれません(これまで、皇族の作文が公表されるのは稀ですので、政治性に配慮して非公開にするという選択もあったはず…)。愛子さんの作文におけるオバマ前大統領の登場は、共和党の候補者として就任したばかりのトランプ大統領の皇室に対する心象を損ねたかもしれないのです。
あるいは、二期目を目指すトランプ大統領としては、日本国の皇室を厚遇しても票にはならないと読んだのかもしれませんが、些細な事柄であっても、皇室の政治的な動きは思わぬ波乱要因ともなりかねません。国益を害するリスクさえあるのですから、要注意であるとも言えましょう。そして、アメリカの冷めたい態度は、皇室にのみ向けられたものなのでしょうか、それとも、日本国並びに日本国民に対しても向けられてしまっているものであるのでしょうか、大変、気になるところなのです。
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