ちょうど23年前の1991年1月23日(水)にTBS系列にて、サントリー夢大賞スペシャル「夢・風に乗れ」というドキュメンタリーが放送されました。
この番組は、1989年に、サントリーの創業90周年を記念して、「あなたの夢を実現します」ということで一般公募。11.395通の中から、「凧に乗ってドーバー海峡を渡る」という夢が大賞を受賞。その夢大賞受賞から夢実現までの過程を取材し、追いかけたものです。
私は、この夢大賞をスタッフとして、半年間、挑戦メンバーとともに過ごしました。当時40代から50代の男たちの夢の実現にかける苦悩や喜びを間近で体験しました。
凧に人を乗せるというのはリスクがあります。人の命を預かるのですから、完璧が求められます。
風というのは人智を超えたところがあります。男たちは苦悩します。
凧に乗る坂本さんは万が一のためにパラシュート降下訓練をやりますが、その訓練で骨折してしまいます。
男たちは思います。俺たちの夢って何だったんだろう?
「もっと夢のあることをやってみたいなぁ」とこぼしてしまいます。
だけど、男たちは頑張ります。そして・・
ドーバー海峡の横断は夢と終わりましたが、坂本さんを乗せた凧は飛揚高度約500m、飛揚距離2380mとフランス、ノルマンディー地方オマハビーチの空に舞い上がりました。
無事にパラシュートで海上に舞い降りた坂本さんは、後日、インタビュアーの「坂本さんにとって夢って何ですか?」という問いに「私の夢は、結局人だった」と答えます。
夢の実現の為に、多くの人の協力と仲間たちの絆が強まったことが最終的に自分の財産になったとおっしゃいました。
ドキュメンタリーではビクトルユーゴーの次の言葉で締めくくっています
大洋よりも一層壮大なものは大空である。
大空よりも一層壮大なものは人間の心である。

右から4番目が私です。
(byはるまん)