波佐見の狆

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有田焼の狆さま!

2018-03-18 16:31:41 | Uターン・終の住処

こちらは、皆さんご存知、我が家の狆さま。

で、こちらも、つい先日我が家の一員になったばかりの狆さまです!!

  (背景のきれいな布は、お母ちゃんからいただいたものだよ!>光 )

実はっ、なんと、有田焼の狆の置物なんですよ!表情が可愛いでしょう。見れば見るほど癒されます。そして、なんだか、光くんに似ているんです・・(大きさは、光くんの1/5くらいですけどね!)

有田の三大名門窯元のひとつである、「源右衛門窯」の作品で、「染錦戌置物 (そめにしきいぬおきもの)」というお名前です。源右衛門窯では、毎年干支に因んだ置物を制作しているのですが、温和で物静かな愛玩犬である狆をモチーフにしたとのことで、やるな~~~源右衛門さん! 

中に入っていた説明書をスキャンしてみました。

ハイ、けっこうなお値段でしょう。こんな立派な桐箱に入って、佐賀県有田より茨城県牛久まで宅急便でおいであそばしましたよ。

我が家の家宝として、新築する家に華を添えてくれることでしょう。

源右衛門窯特約店「有光堂」さんより購入しました。もし欲しい方がおられましたら、私までご連絡いただけると、購入方法をお知らせできます。

                                        

 

今日は、波佐見焼でなく、いきないり有田焼のお話になってしまいましたが・・・・

前の記事でも書きましたとおり、波佐見と有田は隣接しているため、波佐見焼と有田焼は一体関係にあります。どちらも、17世紀、豊臣秀吉の文禄・慶長の役の歳、朝鮮から多くの陶工が連れてこられて、彼らがこの地一帯に良質の陶石を見出したことから始まった、日本の代表的な磁器で、400年の歴史があります。それまでの日本には、陶器しかなかったので、有田・波佐見焼は日本の磁器発祥の地です。波佐見にも有田にも港がないため、どちらの作品も、近くの伊万里港からヨーロッパへ輸出されたため、向こうでは両者ひとくくりで伊万里焼として認識されており、そういえば、私がイギリスに滞在中も、語学学校の先生から「アリタ?知らないよ。アマ~リじゃないの?」と言われたことがありましたっけ。

皆さんもご存知のように、やはり有田焼は、もともと内外の王侯貴族向け調度品ですから目が飛び出るほどの高級やきものという印象ですよね。柿右衛門様式で代表されるような、赤、金、藍、緑などの鮮やかな色合いが特徴。それで、狆さま置物も白黒でなく白藍なのですね。で、置物の名前にもなっている「染錦」というのがその技法のことらしい。その、赤や藍などの絵の具のことを、錦絵の具という・・・(にわか勉強)。現代の有田焼は、格式と伝統様式を守りつつ、庶民も気軽に楽しめる価格のうつわも沢山作られていますけどね、基本は、高級路線ですね。町並みも、江戸時代からの町屋や蔵と併せてレトロな洋館、美術館など立ち並び、風格ある景観をなしています。

それに対して、波佐見焼は、徹底的に庶民志向!誰もが日常の食卓を楽しむための、使いやすく、丈夫で、センスのよい磁器を、自由にデザインし続けています(こちらの記事など)。人口1万5千人ほどのこぢんまりした山里の中に多くの窯元やオシャレな直営ショップがありまして、器だけでなく、可愛い雑貨などのショッピングも楽しめます。また、この優れた波佐見焼のうつわを使って大変美味しい食事を出すステキなカフェやレストランも点在していまして、田舎だけど、超個性的で、とってもクオリティ高いまちなのです!

つまりですね、わたしたちの終の住処は、波佐見焼きと有田焼の両方の楽しみを常に満喫できる環境にあるということです!有田焼の狆さまは、そういう我が家のニューライフの守り神になってくれることでしょう。 

毎年、GWや秋に開催される、波佐見、有田の陶器市には、九州だけでなく全国から観光客の方々が押し寄せています。どうそ皆さんも遊びにいらして下さいね。