以前から、作家の高橋源一郎さんの名前は知っていたが、
作品を読むことはなかった。
6月9日(日)に開催された親鸞フォーラムでお話を聞いてから、
ずっとマークするようになりました。
マークの一つは、朝日新聞・論壇時評。(毎月の最後の木曜日)
10月24日(木)の論壇時評では、
高橋源一郎さんは美智子皇后陛下のお言葉を紹介しています。
「読書は、人生の全てが、決して単純でないことを教えてくれました。
私たちは、複雑さに耐えて生きていかなければならないということ。
人と人との関係においても。
国と国との関係においても」
高橋さんは、
何年も前の国際児童図書の大会でのこの基調講演に強く揺り動かされたそうです。
この講演は、美智子皇后陛下のものだったそうです。
以来、高橋さんは、皇后陛下の言葉を探すようになったとのべています。
高橋さんは、
皇后の79歳の誕生日の記者会見での言葉も紹介しています。
皇后は、
明治期、基本的人権。言論・信教の自由を強く訴えた「五日市憲法」、
「暮らしの手帖」の共同創刊者の大橋鎮子さん、
現憲法制定に深く関わったベアテ・ゴードンさん、
岩波ホールの高野悦子さん、
の名をあげてその仕事を紹介されています。
まとめで、高橋さんは、
「社会の問題」を「自分の問題」として考え、
そして、それを「自分のことば」で伝えることができる人たちへの
共感の大切さを述べられています。
ぜひ、お近くの図書館等で、「論壇時評」の一読をお勧めします。
高橋さんが皇后陛下の言葉を探すように、
私も、これからも、高橋さんの言葉を探していこうと思います。
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