区立図書館から借りていました。
今枝由郎著
『ブータンから見た日本仏教』
NHK BOOKS 2005(h17)年6月30日 第1刷発行
著者の今枝さんは、1946年生まれ。大谷大学卒業。
フランス国立科学研究センターの研究ディレクター。
1990年プータン国立図書館顧問。
日本の仏教を、世界的な視点で書かれた一冊。
本書の中にあるの『日本語訳大蔵経』の話は、興味ある話題でした。
これまでの日本人の多くは、漢文が読めました。
戦後教育を受けた者は、がくっと漢文読解力が落ちています。
私も、漢文はお手上げです。
経典のいくつかは日本語訳がありますが、
『日本語訳大蔵経』があれば若い方々も仏教が身近になるかも!
道徳が、正規の教科になる由。
その前に、『日本語訳大蔵経』が欲しいですね。
私もこの本で指摘され、大多数の経典が漢文のままであることにあらためて気付かされました。考えてみれば不自然で、仏教への敷居が無用に高くなってしまう不幸なことだと、私も思いました。
今枝さんの経歴もユニークですよね。
このような経歴の方が、外国から日本仏教をみる視点も、参考になります。
日本国は、仏教国なのか?否か?
国民の皆さんに、日常の生活の中で、もう少し仏教に親しんでもらいたいものだと思います。