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塩野七生さんの「日本人へ・51」から

2007年07月12日 11時16分19秒 | 日乗

『文藝春秋 8月号』を興味深く読んでいる。

総力特集「昭和の海軍」は、特におもしろい。
先に「昭和の陸軍」も好評であったそうだが、この国を戦争に突入させたリーダー的立場の軍人達の人間模様・人事(組織)・・・本当の力のある人材が生かされるということは本当に難しいことですね。

塩野七生さんは、『日本人へ・51』で、「年金の行方不明問題なんてイタリアのような国でしか起こらないと思いこんでいたが、それが日本でも起こると知って、正確無比でロボット的と思われてきた日本もにわかに人間的に見えてきたほどである」と皮肉な表現をしている。そのうえで、この不祥事を好機として、「お役所に対する日本人の過剰な信頼が崩壊たことだろう。これまでは“公”の能力を信頼しきっていたから、お役人に絶大な権力を与えてきたのである。選挙で選ばれたわけでもないのに国の方向すら決めて疑わない官僚は主権在民のはずの民主主義の主旨に反すると、私は常々思っている。このたぐいの官僚制の権威失墜は、民主主義の機能確立につながるならば歓迎してよいことではないだろうか」と。

まったく、その通りだと思う。

年金問題は、戦後ずっと政権政党だった自民党の責任だと思う。
だったら、責任をとって、退陣してもらいたいものだ。

一般の会社だったら、社長以下総退陣ということだろうに。

塩野さんのいうように、この国の民は、まだ本当の主権在民、民主主義を理解していないのだろう。

今度の参議院選が、我が国の「民主主義の第一歩」になることを期待したい。

7月29日は、用事があり選挙に出かけられない。
不在投票に出かけなくては・・・。

 

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