都会の片隅に、午後23時から29時のあいだだけ開店するパン屋さん
『ブランジェリークレバヤシ』
その2階に居候することになった高校生の希実と
パン職人と経営者のまわりに集まるちょっと変わった人たちのお話し。
久しぶりにあたたかい気分になれる本に出会えたなぁ。
書き下ろし文庫本の表紙は少女マンガテイストのイラストだし、
高校生の希実の目線で語られていくから、
子供向けだなー。
もっとパン屋のオトナ2人の話が読みたいなーと思いながら読み進んだけど、
途中、風変わりな登場人物も出てきつつ、
パン職人の弘基や経営者の暮林の過去も語られる。
みんな、いろんなことを抱えながら、
それでも生活していかなくちゃいけないんだなーってことを思って、
ちょっとジンときた。
読みながら脳内キャスティング
すぐにどっかに行っちゃう親にほっておかれる女子高校生・希実は、
ひねくれた感じも演じられる福田麻由子ちゃん(←個人的に好き)
縁なしめがねに不精ヒゲ、猫背で柔和な雰囲気の暮林は、
うーん。
佐々木蔵之介とか?
今まで不精ヒゲ姿役なんて見たことないけど。
原田泰造もいいな。
口は悪いけどキレイな顔をした弘基は、向井理かね。
暮林と弘基が愛した、大らかでたおやかで
やさしい陽だまりみたいな人・美和子さんは井川遥とか。
タレント名鑑欲しいわ。
じんわりあたたかくて、おいしいパンが食べたくなる、
そんなお話。
真夜中のパン屋さん (ポプラ文庫) | |
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