天才ギタリストの蒔野とジャーナリストの洋子
たった2度会っただけ
言葉だけのつながりで深くひかれあっていく。
洋子はアメリカ人の婚約者を捨ててまで
蒔野と一緒になろうとするけれど、
最初は偶然だったすれ違いに、蒔野をひそかに思うマネージャーの
邪魔で2人の関係が途絶えてしまう。
最初は、たった2回あっただけでそんなーって思いながら読みすすみ。
蒔野と結ばれたいという想いからのマネージャーの卑劣な行動に腹がたって、
バレてしまえ!好きあう2人は結ばれるべきだ、って視線になって
結局、洋子は元婚約者と結婚、蒔野はマネージャーと結婚しちゃうし
もうこれはどうにもならんよ、ってなる。
けど、最後に2人がもう一度出会う、その瞬間で物語が終わる。
その先がどうなるのかは読み手の想像次第っていう終わり方。
2人とも子供いるしね。
どうにもならないのかな。
それもありなのかな。
めずらしく、恋愛ものなのに入り込んだ作品だった。
マチネの終わりに | |
毎日新聞出版 |