3年前のリリィ

ハルシャギクが咲きだした。

ハルシャギクが満開の頃の3年前

リリィがうちにやって来た。

この写真はうちに来て4日目の姿。

リリィは母の知り合いのワンちゃんが、通っている動物病院の張り紙をみて、

多頭崩壊の現場のマンションの一室から連れてきた。

ちょっとだけ掃除をしようと

掃除機をかけたら、

リリィが段ボールから

急に飛び出して窓の外に行ってしまった……

リリィにとっては初めて聞いた音だったのでしょう……

マンションの一室で育ったから

草や木、虫、猫以外の動物なんて

知らなかったと思う。

それなのに森の中に逃げていった。

まだ名前すら伝えてないから

リリィ～

と、呼んでも

帰って来ません。

うちの子になった自覚さえあるかわかりません。

もう諦め、申し訳ない気持ちで3日間を過ごしていたら、

なんと

夜中に帰って来た。

歴代の猫達が夜中に出入りする窓があり

(母のベッドの横なので、鳴き声が聞こえると母が窓を開けて出入りするシステム)

そこで鳴いていたとの事。

その窓は物置の影に隠れて居るから

外からは見えないし、うちに住んでいた猫以外は知らないハズ。

そんな所で鳴いたのだから

リリィはきっと歴代の猫達に導かれて

うちに来たに違いない！

と、母は感謝感激しながら

リリィを温かく迎え入れました。

相当怖かったのでしょう。

うちに入ってからは、

ご飯を食べ、用意されていた段ボールに入り、すぐに眠りについたそうだ。

その後、１週間も経たないうちに

母のベッドで一緒に寝るようになったというのだから

母に馴染むのがあまりにも

早いので驚いた。

母以外の人が家に来ると

仏壇の後ろに隠れて姿を現さなかったが

１ヶ月もすると

誰が来ても顔を出してくれる様になり、

まるでずっと昔から一緒に暮らしていたかのような、

うちの猫になりました。

その後、色々ありましたが

今はうちの警備隊長。

これからも見守り

よろしくお願いしますね

リリィちゃん