マクベスは妻の顔を見ると、国王殺害を止めようと話す。
しかし、夫人は、直ぐに夫の言い訳を見破ってしまう。彼女は、夫の言葉を無視し、正確にマクベスの心中を指摘するのだった。
'He hath honoured me of late; and I have bought Golden opinions from all sorts of people, Which would be worm now in the newest gloss, Not cast aside so soon.' (王は栄進を計ってくれたのだし、俺は国民から 最高の評判を勝ち得た。折角、手に入れた新しい 金襴の衣装をむざむざと急いで脱ぎ捨てることも あるまい)
しかし、夫人は、直ぐに夫の言い訳を見破ってしまう。彼女は、夫の言葉を無視し、正確にマクベスの心中を指摘するのだった。
'Art thou afeard To be the same in thine own act and valour, As thou art in desire ?' (あなたはこうしたいと 望みながら、いざとなると勇敢に行動することが 恐いのですか?)
マクベスは基本的に臆病者で、大きな望みを抱いていても、それに向かってがむしゃらに行動することが出来ないタイプで、そのことを妻はよく知っているのだ。
そこで彼女は、この臆病な夫の尻を叩くのだが、その思いのほどが凄まじいのだ。
そこで彼女は、この臆病な夫の尻を叩くのだが、その思いのほどが凄まじいのだ。
'I have given suck, and know How tender 'tis to love the babe that milks me: I would, while it was smiling in my face, Have pluck'd my nipple from his boneless gums, And dash'd the brains out, had I so sworm As you have done to this.' (私は赤ん坊に お乳を飲ませたことがあるから知っている、 自分のお乳を吸われる愛おしさを。 それでも、笑みをかけてくれるその子の歯のない 柔らかな歯茎から乳首を抜き取って、脳みそを抉り出して見せましょう、 さっきのあなたのように、一旦、こう誓ったからには)
恐いですね~ 怖ろしいですね~ 尋常の域ではないです。もはや狂気に取り付けれている。
マクベスは妻の剣幕にたじろぎながら尋ねる。
計画は簡単で、ダンカン国王の家来は睡眠薬を飲ませ、殺人が行なわれたら、罪を彼らに擦り付けるという手筈になっていた。
ここで一幕が閉じる。
Macbeth: If er should fail ? Lady M.: We fail ? But screw your courage to the stigking-place, And we'll not fail. (マクベス: もしも俺たちが失敗したら? 夫人:私たちが失敗する、ですって? 勇気の弓を目一杯に引き絞れば、 失敗なんかするものですか)
計画は簡単で、ダンカン国王の家来は睡眠薬を飲ませ、殺人が行なわれたら、罪を彼らに擦り付けるという手筈になっていた。
余りにも杜撰な計画だけれども、妻の迫力に押されて、すっかりその気になってしまうマクベス君なのだ。
'I am settled, and bend up Each corporal agent to this terrible feat. Away, and mock the time with fairest show; False face must hide what false heart doth know.' (俺は肚を決めた、 力を振り絞って、この怖ろしい仕事に立ち向かうぞ。 さあ、平静を装って、世を欺こう。偽りの顔で、 偽りの心の企みを隠すしかない)
ここで一幕が閉じる。