雨模様でしたが、摩耶山へ。ハイキング日誌は愛娘のレポートに譲りますが、山頂に着くころには、雨が本降りになってきたので、ロープウェイとケーブルで帰ってきました。
今日は月曜なので、いつもの王子公園駅前の「ぽーと」さんはお休みです。
しかし連休最終日ですから、たまには愛娘にもちょっと贅沢させたい気分でした。
梅田の天ぷら屋さんを目指しましたが、今日も例のごとく行列。
方針変更で、チャンポンのおいしい中華へ。しかし今日は定休日でした。何十年も通っているのに、月曜が定休日なんてはじめて知りました。週末にしか来たことがなかったからでしょう。
久しぶりに阪急三番街に行きました。三番街は入りたいお店が見つからなくても、鉄板のインディアンカレーがありますからね。とろさば料理専門店があったはずだと思い出して、うろうろしたのですが、見つかりません。かわりに焼き魚専門店が見つかりました。塩サバ定食900円! でも、1200円もするけれど、銀鮭定食もいいなあ。
愛娘はお魚も大好きですが、お野菜が足りないのが納得行かないようでした。またうろついて、メインはかつおのたたきと野菜の炊合せ、お好きなメニューをオプションのにできるお店に入ることにしました。オプションは、唐揚げ、生姜焼き、豆腐ハンバーグとありましたが、季節の天ぷらに決定。ビールはボイコット中の日帝サントリーしかなかったので、土佐の地酒の酔鯨の冷酒を頼みました。
にんにくスライスとたまねぎを乗せて、ポン酢しょうゆでいただくカツオのたたきは、ごはんもお酒も進みますね。
にんじん、冬瓜、なす、おくら、ズッキーニ、こんにゃくの炊合せは上品な薄味で、残った出汁もおいしくいただきました。
お味噌汁と香の物も味わい深いものでした。おかずを全部酒の肴にしてしまっても、最後までおいしくいただけます。
季節の天ぷらは、なぜか玉ねぎだけでした。新玉ねぎのシーズンなのはわかりますが、お魚やほかの野菜も食べてみたかった私は、少し拍子抜けでした。
いえいえ、玉ねぎ、大好きですよ? それも淡路産の新玉ねぎです。さらに、かつおのたたきに野菜の炊合せもついて税込み1650円なのですから、贅沢はいえません。在庫ロス、フードロスを減らしていくという意味でも、玉ねぎ一択というのも仕方ありませんね。玉ねぎは日持ちしますし、メインメニューの「野菜の炊合せ」にも流用できるでしょう。葉物やお魚は賞味期限が限られています。
今年の春は葉物を中心に野菜が高騰しています。2月下旬からの寒の戻りで、野菜が育たず、収穫が遅れているのが理由のようです。
たまねぎの天ぷらを食べながら思い出したのが、今年に入って地元にオープンした、オーガニック志向のヘルシー料理店です。オーガニック野菜がメインで、いちばん安いメインメニューでも税抜き1200円でした。ライスとスープは別です。
初めてこの店の前を通ったとき、
「この町のだれが、ライスやスープをつけて、四捨五入2000円の食事をすんねん」
と、思ってしまったものです。
しかし、帰宅途中で、ちょうどおなかが空いていたところでした。
ものは試しで訪問してみたのですが、厨房に人がいる気配はあるのに、呼びかけても反応がありません。大音量のBGMが流れています。音源は厨房で、作業中のご店主には、私の声は届いていないようでした。
厨房でなにか作業しているということは、注文があったのでしょう。私の地元は、高齢者の多い大阪下町の再開発エリアですが、都心のタワーマンションにも郊外の高級住宅地にもアクセスはよく、このお店の立地そのものは悪くありません。ウーバーイーツなり出前館なり、お金持ちのデリバリー客の注文をこなしていたらいいのでしょう。少しさびしくはありましたが、注文が入り、繁盛しているのなら結構なことでした。がんばってや。店長さんの背中にそう声をかけて、私はお店を去ったものでした。
あれから三か月とすこし。帰り道は、そのヘルシー料理店の前を通ることにしました。GW連休のお知らせの貼り紙もなく、今日もひっそりと閉店中。
商売はむずかしいですね。特に飲食業は。おいしいから、健康にいいから、環境にいいからって、商売になるわけでないところが。
病気になる以前から、野菜をたくさん食べられるお店があったらいいなあと思ってきました。しかし、野菜は足が早く、日持ちせず、冷凍保存もききません。野菜の生育・収穫は、天候にも左右されます。
オーガニックをうたいながら、野菜がいつでも気軽に手に入る工業製品のように思っていたのが、このお店の敗因ということになるのかもしれません。せめてBGMの音量は落として、お金はないけれど世話好きの地元のおっちゃんおばちゃんとも仲良くなっていたら……と、残念でなりません。地元向けにタイムセールなども展開していたら、食材も無駄にならず、キャッシュも回っていたのではないかと思うのです。