晩酌仲間

姐さん

どうしたい、いつになく真剣な目して




それ、くだせぇ

…それ？




そのちっちぇえサカナくだせぇ






これかい？

それ♪




う～めぇ～～～♪





ゆうべのあれ、うまかったなぁ…
姐さん、また呉れるかなぁ…






うへへへへへ…





一人暮らし13年にもなると、独り酒は全く苦になりません。
でもこうやって黒猫と飲むのも乙粋なもんです。
ぼんは小魚を齧り、ワタシは焼酎をストレートでちびちび。
名古屋のおばさんと言うより、おっさんに近いかもです。（笑）

おっかぁとまだら丸

おっかぁ

なんだい、ちび




さいきんおいらのコトをまだら丸って呼ぶヤツらが
いるんだよ～

ハマダラカ？



ちがうよ～
まだら丸だよ～

※ハマダラカ…カ科 ハマダラカ属のカの総称。
マラリアの媒介をする衛生害虫として知られる。
日本にはシナハマダラカが多く、犬の病気のフィラリア症の媒介もする。
再び説明です。（笑）




ハマダラカってのは～
こ～んなに大きいんだよ～

ホントかい、ちび




そうだよ～
だって犬を殺すこともあるんだぜ～

ちびはなんでもよく知ってるね




うん、そいで攻撃する時はこう





こう





こんなカンジだよ、きっと

いたたたた、ちびは強いねぇ～




市井に暮らすまだら丸。
育ての母も、まさかこの子が猫村魚河岸守まだら衛門の御落胤とは知るよしもない。
この先どうなっていうのか…
乞うご期待！

座敷童子奇譚

妹が『おねえやんの家には小さい女の子がいるような気がする』
と、言う。
こんな座敷わらしがいると嬉しいなぁと思う。

そんなワケで、わらしちゃん用に小さい座ぶとんを用意してある。




ごろん♪

（…やっぱり）




トメ吉さん、おんりしなさい。

い～やもん♪




　　　　　　　　　　　　　ぬッ

……！！




トメ吉はおりるの

…い、いやもん！




いやじゃないの～～～♪

ひ～～ん




ゆかいゆかいなの…

牢名主め…




牢名主が牢屋の中で畳を何枚も重ねて威張っているのに（分かるかなぁ）似ていると思うワタシ。
だいたいポ子は座ぶとんは好きじゃありません。
まぁ、ひとの嫌がるコトを『わざわざ』するのがポ子であり、猫であるのかもしれませんが。

座敷わらし、ほんとにいたらいいなぁ。
ちょっと話がそれますが、おととい行き倒れになってた子猫を拾い獣医さんに連れて行きましたが
着いた時にはすでに息をしていませんでした。
泣く泣く事務所に連れて帰り、そこから弔いを出したのですが、なんか感じるモノがあるのです。
フッと目の隅を横切るスバシコイ何か。
気の所為かもしれませんが、本当です。
まだまだ遊び足りないのでしょうか。
ここが気に入っているならそれもいいかと思っています。
もうすぐお盆。
その時に彼岸に渡るのかもしれません。

凶大仁義

♪親の～血をぉ～引くぅ兄弟よりぃ～も～




…何か用かえ？




あっしもそこ乗って、ようござんすか？

お断りだね、あっちお行き。




まま、ここはヒトツ北島三郎に免じて

サブちゃんは関係ないよ、あっちにお行きったら




ど～～～～～ふ♪

…くッ




♪かた～いぃ～ちぎりのぉ～義兄弟ぃ～～♪




見てください、もんさんの憎々しげな顔を。（笑）
カラスぼんは、もんさんがちょっと好きみたいですが、もんさんはカラスぼんが嫌いです。
ケンカにならないように、同じ柄の同じ大きさの座ぶとんを3つ作って置いてあるのですが、ひとつをめぐってケンカをするのです。
この後もんさんは違う座ぶとんに行くのですが、やっぱりカラスぼんがやってきて奪い合いをしていました。
イタチごっこです。
猫だけど。

天一坊始末2

チビは、市井で暮らす子猫。
しかし実は時の名君、猫村魚河岸守まだら衛門の御落胤、まだら丸だった。


悪い家老1『ふーむ、こやつがまだら丸様か』

悪い家老2『しかし、このフヌケ面は殿に似ても似つかぬが』




悪い家老1『フヌケでもなんでも、これが公になればお家騒動は必至』

悪い家老2『なればこの場にて、いっそ…』




悪い家老1『うむ…』

悪い家老2『まだら丸様、お命頂戴！』





シャッ！！！

悪い家老1『ひィッ！！』




とーうッ！！！

悪い家老2『ぎゃぁあぁあぁあぁ～～～！！！』



我らが、まだら丸は『秘剣稲妻手刀』を遣い、窮地から逃れたのだった。
がんばれ、まだら丸！
まけるな、まだら丸！



『はーい、カット～、お疲れちゃ～ん』

お～疲れちゃ～ん。



今日も活劇まだら丸。
続くかどうかは分かりません。（笑）

雨のまだら丸

ザー…

天津水…。




雨は…





天が、地上に贈った涙だと誰かが言った…。






…





耳かいぃ～。

『はーい、カットカット～！』





外には出してもらえないので、玄関の網戸から表を見るのが日課。
今日は大粒の雨がバタバタッと降ってきたので、すわ一大事と馳せ参じた、まだら丸。（笑）
長いこと表を眺めておりました。
あの小さな頭で、どう理解しているのだろう。

平成天一坊始末

『奥方様、あの童子は生き別れになった、まだら丸様では…？』

『…おお、あのまだら具合…』




『幼き日のまだら丸そのままじゃ…！』




『まだら丸！そなたは、まごうことなく、まだら丸！』

…パチ



おいらチビってんだ。
ハマダラカなんて、とんちきな名前じゃねぇぞ。

『あぁ、まだら丸…なんて博識な…！』
『…奥方様、妙なトコで感心してるバーイじゃありませんて』



※ハマダラカ…カ科 ハマダラカ属のカの総称。
マラリアの媒介をする衛生害虫として知られる。
日本にはシナハマダラカが多く、犬の病気のフィラリア症の媒介もする。



今日もまだら丸の御尊顔を拝しに実家を表敬訪問する名古屋のオバサンです。