尾形修一の紫陽花(あじさい)通信

教員免許更新制に反対して2011年3月、都立高教員を退職。教育や政治、映画や本を中心に思うことを発信していきます。

日光で桜を見る

2016年04月21日 22時29分04秒 | 旅行(日光)
 19、20に日光旅行。日光には昔から何度となく行ってきたが、そう言えば4月は行ったことがなかった。春休みとGWの間は観光客が少ない。そういう時期に行ってみると、ここも外国人客の方が多い感じ。ちょうど桜のシーズンで、この時期もいいなと思った。いつも通り奥日光の湯元温泉でノンビリが主眼で、ちゃんとハイキングする気はない。桜を初め、花が一斉に咲き始めていたが、山の新緑はまだ。雪は山の上の方に少し残っている。樹林帯が遠くまで見通せる季節である。

 市内は翌日にブラブラ歩こうと思って、まず世界遺産のあたりへ。東照宮も輪王寺も何度か見てるから、もうタダの領域しか歩かない。歴史散歩じゃなくて、桜散歩なので。輪王寺の三仏堂の前に金剛桜というのがあり、山桜の突然変異種として天然記念物に指定されているという。残念ながらほとんど咲いてなくて、満開は連休頃になるらしい。この桜だけで「金剛桜」という種類なんだからスゴイ。東照宮から二荒山神社、大猶院までザッと歩くけど、まあ大した写真もないので省略。

 じゃあ、どこへ行こうかと思ったら、日光植物園が開園しているので行くことにした。旧田母沢御用邸公園の先にあって、東大の附属施設である。もう10年以上昔に一度行っている。夏だったような気がするが、あまり覚えてない。今回行ったら、桜がここのメインにもなっていて、「大当たり」だった。何しろ「サクラ属」にあるほとんどの自生種と栽培種がある。アカヤシオやシャクナゲもある。それよりビックリしたのが、ミズバショウと桜が一緒に咲いていることである。
  
 なんだか判らないかもしれないが、上の最初の写真を2回クリックすると、後ろにあるのはソメイヨシノである。前にはミズバショウが咲き誇る。園内を大分行ったところにある「ミズバショウ池」。「夏の思い出」の印象が強く、尾瀬で6月に咲く花のような気がしてしまうが、山の湿地にはよくある花。夏に登山すると、お化けのように巨大化したミズバショウによく出会う。尾瀬より低地では早く咲くに決まってるが、日光では桜とコラボしてるとは思わなかった。
    
 上の最初の写真は「ニッコウザクラ」。あまり種類が多いので、桜の名前はもう忘れている。ニッコウザクラというのは、写真に名前が出ている。小さな花で珍しい。ヤマザクラの他、「リョクガクザクラ」など珍しいものが多い。そういう写真を載せるけど、後の方は名前がよく判らない。観察会もあるようだけど、いつか行ってみたい気がする。アカヤシオ(ツツジの種類)など、他の花を下に。
  
 その後にバスに乗って、湯元温泉に。いつもの休暇村日光湯元だけど、昨冬に少しリニューアルした。和洋室ができたり、露天風呂に壺湯を作ったり。この壺湯はなかなか良かった。今回は和室だったけど、湖がよく見えて気持ち良かった。部屋にあった椅子が面白いので、写真を撮ってきた。これは楽チン。翌日は湖を半周して、少し歩いてからバスに乗る。
   
 バスは西参道で降りて、どうしようかと思うが、川沿いの裏道へ行ってみる。桜が見えたので。バスの通る国道をそれて、ちょっと裏に入るだけで、ずいぶん知らない町になる。史跡探勝路を歩きながら、浄光寺というお寺が見えてくる。なんかいい感じで桜が咲いている。調べると由緒のあるお寺のようで、「菅笠日限地蔵」というのがある。お寺の中ではなく、駐車場の桜の写真。
 
 予定外の裏道を歩いて時間を取ったが、この大谷川(だいやがわ)沿いの道は発見だった。日光は奥が深い。街中にはソメイヨシノは少なく、枝垂桜が多い。「日光桜回遊」というガイドマップでは、「イトザクラ」となっているが、枝垂桜と同じである。蕎麦を食べてから、ゆっくり駅に向かって下って行く。そこにいろいろな桜がある。公園などの桜ではなく、個人宅にある樹木がパンフに掲載されていて、自由に見て回ることができる。(迷惑をかけないようにとは出ている。)まず、「岸野家のしだれ桜」(2枚)。駅から神橋に行く途中の左側、日光郷土センターの裏手にある。そこからバス通りの向こう側へ行って、「虚空蔵尊のしだれ桜」。最後が「高田家のしだれ桜」。高田家の桜など、個人宅というレベルを超え、道路をはさんで隣家まで続いている巨木で、それが見事に咲き誇っている。街中のあちこちにこういう桜がある。奥深い町である。
   
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