少年ドラマーの大我がまだ5、6歳の時のこと。
並み居る強者の中でそこそこのドラムを叩く少年を、サンディ・ブレアは興味津々で眺めていた。
やがて体が自然に揺れ、満面に笑みが浮かぶ。
周囲を見渡す目が、明らかになかなかやるじゃないと言っている。
彼女はおもむろにカメラを取り出すが、薄暗いバーb-roxyでは思うように撮れない様子。
そばでヤキモキしていたぼくと目が合うと、すかさずカメラを持った手を差し出した。
「ちょっとあんた、上手く撮ってよ!」
ぼくが何とか撮影してあげると、魅力的な大きな目で感謝の気持ちを伝えてくれた。
ハートのある歌手は、からだも目もよく語るものなんだなー
ジンベースのカクテルは、サンディの事を詳細に思い出させてくれたりして…