クラシックアラモード【ブログ】

冬が来たなら、春はそう遠くない

やなせたかしさん特集 その1

2024年02月28日 | やなせたかし

尊敬している人、影響を受けている人はたくさんいますが、

ぼくの中の二大好きな人は、ショパンとやなせたかしさんになります。

 

尊敬しているということは、シンパシーを感じているという事になります。

やなせさんの言葉、生き方、人生、もちろん詩やアンパンマンなどの作品すべてに

深くシンパシーを感じており、

まだやなせさんの事をあまり知らない人にすこしでも伝えられたらと、

やなせたかしさん特集を勝手に始めた次第です。

 

とはいいつつも、自分自身アンパンマンを軽視しており、

アニメをあまり見ていませんでしたが、

大人でも感動すると評判の「映画 それいけ!アンパンマン いのちの星のドーリィ」

を見て涙を流して感動し、これは幼児向けのアニメではなく、

大人も楽しめる哲学的、芸術的映画だ!と胸が熱くなりました。

詳しい内容は伏せますが、

ドーリィ(上記の女の子)が”なんのために生まれてきたのか?”という

哲学的問いを考えながら、ドーリィの人間的成長が描かれております。

 

アンパンマンがドーリィに、

「アンパンマンはなんのために生まれてきたの?」

と言われると

「ぼくは困っている人を助けるために生まれてきたんじゃないかな。

 最初は分からなかったけど、

 困っている人を助けた時に、胸の奥が温かくなって、

 その時に分かったんだ。

 何のために生まれたのか

 何をして生きるのか

 何がぼくの幸せなのか」

ドーリィは人に恰好良く思われたいから

そう言っているんだ、となかなか理解出来ませんでしたが、

言葉ではなく、アンパンマンが本当に朝から晩まで

毎日、困っている人のために助けてあげたり、

飢えている人にパンをあげている行動、姿勢を見て、

次第にこころが変化していきます。

 

作者やなせさんはよく「人生はよろこばせごっこ」と言っています。

やなせさんの善のこころ、良心がアンパンマンとなって、

多くの子供や大人をよろこばせています。

 

改めて、アンパンマンの器の大きさに圧倒されました。

お釈迦様、キリスト様、神様、仏様のような有難い存在に思えてなりません。

ぜひ、映画をご覧ください!

↓ぼくが作曲したピアノ曲です。良かったら聴いてください↓

 

 

 

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人生はよろこばせごっこ♪ピアノの音色でこころが少しでも癒されますように😌すべては秋の蜃気楼……🍂束の間の、歓喜悦楽・芸術タイムを🎶🎵

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やなせたかしさん特集 その9

2024年02月28日 | やなせたかし

本日2月6日は尊敬するやなせたかしさんの誕生日であります。

 

 

「絶望せずにですね、まず一歩進むことです。

 まだまだ希望はあると思う。

 それを信じないと生きていかれない。」

 

NHKのTVに出演された際、上記の言葉を力強く仰っていました。

短い言葉の中にも、やなせさんの哲学が込められています。

 

ではやなせさんの詩を2つ、以下記載させて頂きます。

私のお気に入りの詩であります。

 

人生の一瞬が大切
とても大切
なぜなら明日がわからない
明日はおわかれかもしれない
今眼の前にいる人を
よろこばせることが
とても大切
なぜなら
明日がわからない
もしも
今がどん底なら
絶望しないことが
とても大切
なぜなら
明日がわからない
明日は希望にあえるかもしれない
ところで あなたは……。

 

なにも知らない
なにもできない
なにもない
なのになにかを求めている
自分の微力はよく承知している
とるに足りない才能についても自覚している
でもせっかく生まれてきたのだから
感動したい 共鳴したい
おなじ心のひとにあいたい
それがせめてみじかい生命の軌跡の中で
ぼくらが望むものではないか
ところで あなたは……。

 

↓今日の一曲↓

 

 

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はじめに

2024年02月28日 | はじめに

このブログでは芸術に関する事を書いていきます。

 

 

芸術とは簡単にいえば、「何らかの方法によって美を表現すること」です。

例えば絵を描いたり、楽器を演奏したり、詩を書いたりして

その人の感性が「美しい」と感じるものを絵や音で表現します。

 

しかしその「美」とは一体何なのか、分かりそうでなかなか分かりません。

決まった基準など無く、目には見えないからです。

 

「愛」や「幸福」なども「美」と同様に、

人生において大切なテーマであるにもかかわらずなかなか分かりません。

 

ぼくは、芸術を理解することによって「美」や「愛」や「幸福」を

少しでも理解することが出来ると信じています。

だからこそ芸術を学ぶ必要があり、芸術の価値がそこにあるのだと思います。

 

やなせたかしさんは芸術について次のように述べています。

 

「すべての芸術、すべての文化は人を喜ばせたいということが原点で、

喜ばせごっこをしながら原則的には愛別離苦、さよならだけの寂しげな人生を

ごまかしながら生きているんですね。」

 

夏目漱石さんも同じような事を小説「草枕」の中で述べています。

 

「人の世が住みにくければ、住みにくい所をどれほどか、くつろげて、

束の間の命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。

ここに詩人という天職が出来て、ここに画家という使命が降る。

あらゆる芸術の士は人の世をのどかにし、人の心を豊かにするが故に尊い。

 

つまり、大変な事が多い、世知辛い世の中だからこそ、

古今東西の芸術家はこの世の素晴らしい部分に光を当てて、

それを絵や音楽や詩などで表現し、互いに喜ばせあい、

慰め合ったり楽しい時間を共有しました。

 

その芸術を通して、ぼくたちは何百年前の人のこころに触れる事が出来る。

 

バッハは音楽の事を、世界共通語だと言ったと伝えられていますが、

芸術というものは、古今東西、老若男女、健常者、障がいのある方など、

全ての人が理解し合えるコミュニケーションの手段であると思います。

 

そのコミュニケーションツールを通じて先人は、

それぞれの「希望」を形に残したのだとぼくは考えます。

 

この大変な世の中において、何千、何万年前から脈々と先人から

「希望」のバトンを受け継いで、命をつないで、次世代の人たちへ

あらたな「希望」のバトンをつないでいくリレーをしてる事が、つまり、

人類の歩みの歴史なのかも知れません。

 

このブログを通して少しでも芸術の良さを感じて頂けたら幸甚です。

 

↓ぼくのYouTubeチャンネルです。↓

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2月の終わりにバッハのメロディを……

2024年02月28日 | クラシック

2月も終わりが近づいて、雪の代わりに花粉が舞っています。

 

 

寒い日、暖かい日、いろいろありますね。

夜に上を見上げるときれいなお月さまがきれいに光っています。

下を向いたり、つまらないことに悩んでばかりいると、

月の美しさに気が付きません。

 

生活をしていくうちに知らず知らずついた

日々のホコリ、汚れを

今日だけはバッハさんのメロディー

きれいに流してしまいたいですね。。。

       ↑バッハさんの曲です。ぜひ聴いてくださいね(^^♪♪↑

 

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やなせたかしさん特集 その8

2022年01月30日 | やなせたかし

やなせさんの人生についての詩を2つご紹介致します。

 

 

人生は山あり谷あり、

いい事もあれば悪い時もある。

 

隣の芝生は青く見えて、

自分自身は相変わらず井の中の蛙で、

この先の見えないご時世を五里霧中に生きていく。

 

確かな事なんてない。

答えなんてない。

信じるものなんかない。

 

ただ、前を向いて、

自分が正しいと思う事をやっていくのさ。

やなせさんの言葉があなたに届くように。

 

まだほんのちいさな子どもだった頃
大きなガラス瓶いっぱいの
コンペイトウをもらった
毎日すこしずつ食べたけれど
瓶の中の
コンペイトウは
昨日も今日もおんなじように
ガラス瓶の中に
ぎっしりつまっていた
少しもへっていないようにみえた
でもそのうちに
はじめは無限におもえたコンペイトウは
ある日急にどんどんへりはじめて
残り少なくなってしまった
ぼくの人生は
あとどのくらい残っているのだろう
そう思う時がある
たっぷりあるような気もするし
ほんの少しのような気もする
ところで あなたは……。

 

今日いちにち生きた
よろこびながら生きた
かなしみながら生きた
くるしみながら生きた
三つのうちぼくはどれだったのだろう
それとも何もしなかった
何も感じなかったのだろうか
何もせずよろこびもせずかなしみもせずに
生きられるだろうか
それで生きているっていえるだろうか
明日も生きたい
明日も何かにめぐりあいたい
たとえ悲しみがやってきたとしても
決して眼をそらさない
きっちりとたしかめたい
ところで あなたは……。

 

↓今日の一曲↓

 


やなせたかしさん特集 その7

2022年01月09日 | やなせたかし

今も昔も人の世は世知辛いものです。

 

夏目漱石は小説「草枕」の中で、

人の世は住みにくいと語っています。

 

やなせたかしさんも社会の理不尽な部分に疑問を呈しながらも、

それでも一歩前に進む事を伝えています。

 

 

やなせさんの詩を二つ紹介します。

 

【人生のレース】

小学一年生のとき
鉢巻きして
スタートラインに並んだ
ピストルの音で
夢中でかけた

人生のレースに参加してみると
みんな
ずるいことばかりしている
だれかピストルをうってください
並んでください
私はフェアにたたかいたい

 

【ところであなたは…より】

なぜ ほくはここにいて
なぜ ぼくは生きていて
なぜ ぼくはこんなことをしているのか
なぜ こんなにもひたむきに
仕事を続けているのだろう?
なぜだかぼくはわからない
しかし今の仕事をやめるとして
ぼくは何をすればいいのか
そいつもぼくにはわからない
本当に自分のしていることがよくわかり
目的と生き甲斐をちゃんともって
みんな生きているのだろうか
ぼくは時々不安になる
回転する地球のある地域では
火薬の焦げる匂いがする土に血が流れ
ある地域では子供が飢えて泣き叫んでいる
そしてそれを解説することを職業にして
家族をやしなっている人もいる
ところで あなたは……。

↓今日の一曲(自作曲)↓

 


諸行無常の四季を感じて

2021年12月07日 | クラシック

小さい時に耳にした、ヴィヴァルディの四季。

特に「冬」が印象的で、

不思議とそのメロディーはいつまでたっても色褪せず

ぼくの記憶にインプットされている。

 

 

最近改めてヴィヴァルディの四季を聴いて、

約300年前のヴィヴァルディの美の感性が

イヤホンを通じてぼくの心の琴線に触れる。

 

季節は移ろいやすく、諸行無常

春も秋も、夏も冬も表裏一体。

子どもから知らぬ間に大人になって、

いつまでも健康と思っても病はつきもの。

すべては秋の蜃気楼。

真夏の陽炎。

三途の川を渡るまで、今を生きてくのさ。

 

ヴィヴァルディの四季にインスパイアされて、

私自身、「四季」という曲を書きました。

今のぼくの心の音……楽しい時間

 

 

 


やなせたかしさん特集 その6

2021年08月21日 | やなせたかし

やなせたかしさんの詩をご紹介します。

これは「詩とメルヘン」というやなせさんが編集長として発刊していた雑誌の

最初のページに載っていた詩です。(恐らく…)

人生はなかなか思うように生きられません。

時間やお金や仕事や人間関係などを含め、

理想と現実のギャップはどうしようもありません。

やなせさんのモットーである「人生はよろこばせごっこ」

の精神がよく表れた詩だと思い、

ますますやなせさんを人間的に尊敬しています。

詩の後に私の作曲したピアノ曲を載せておきます。

興味がある方はぜひお聴きください!

↓やなせさんの詩です↓

 

疲れたひとをやすませたい
さびしいひとをなぐさめたい
悲しいひとをほほえませたい
でも
どうやって
どうすれば
そんな大それたことが出来るだろう
じぶんでさえもボロボロで
もうくじけそうと思うのに
まして他人のことにまで
お節介ができるはずがない
しかし 私はなにかしたい
ひとの心をよろこばせたい
なぜなら 打ち沈みがちな人生で
それが 私のよろこびだから
ところで あなたは…


やなせたかしさん特集 その5

2021年08月21日 | やなせたかし

やなせたかしさんの詩になります。

やなせさんはみんな大好きアンパンマンの生みの親として

広く認知されていますが、

その人生は苦難の連続でした。

やなせさんが小さい頃、父は死に、母はやなせさんと弟を捨て再婚、

弟は成人してから戦死して、やなせさんは天涯孤独となります。

そして69歳でアンパンマンがヒットするまで、

「何のために生まれて、何をして生きるのか」

というアンパンマンマーチの歌詞の言葉を自問自答しながら

生きてこられました。

若くして成功する人もいますが、

やなせさんのように苦労が続いた人生だからこそ分かる事もある。

何よりそんな壮絶な人生からあの

朗らかなアンパンマンが生まれたかと思うと

何か感慨深いものがあります。

詩の最後の神様へのお願いのところの部分は

何故か共感出来ますね。

無理だと分かっていても、無神論者であっても

神様に泣きつきたい時もある。

人生は過ぎさってから分かることの方が多いような気がします。

やなせさんの詩です。

 

【人生は砂糖入りのコーヒーじゃない】

かなしみがあり
よろこびがあり
くるしみがあり
それがいりまじってほろにがい


人生は砂糖入りのコーヒーじゃない
この苦さもまた人生の味と
それは承知しているのですが
やはりにがすぎる
つらすぎる
涙の味が強すぎる
がまんしなくてはいけない
こらえるのが本当だ


いまはつめたい氷雨の夜でも
明日はおもいがけない晴天かもしれない
でも、すこしながすぎる
このコーヒーはにがすぎる
くるしみがながくつづきすぎる
このままおしまいのような気がする


無神論者のくせに
図々しくて申し訳ないのですが
恥をしのんでいいます
「神さま
ぼくは
疲れました
せめて
もういちど…
でもやっぱりやめておこう」


やなせたかしさん特集 その4

2021年08月20日 | やなせたかし

やなせさんの詩です。

命について、人生について考えさせられます。

やさしさって何だろう。

うまく生きるって何だろう。

正しさってなんだろう。

時に人は、簡単なことさえも分からなくなって、

小さい子供のように泣きながら、

それでも大人の仮面をかぶって生きていくものなんですね…

 

【高速道路の鳩】

私が
あなたを愛したのは
あなたの胸のそこにある
だれよりやさしい心です

でも
やさしい心とは
なんでしょう
あなたは高速道路で
あそんでいた鳩をよけそこない
ガードレールにぶつかって
死んでしまった

鳩を殺せばよかったのよ
鳩をころして
あなたが
生きればよかった

いったい
のこされた私は
どうなるの
これから
私はどうすればいいの
私は
とても泣きながら
鳩に石をぶっつける

私が
あなたをにくむのは
生まれながらに
もっていた
だれより
やさしい心です