秋風が吹きぬけていきます。
朝ぼんやりと鼻水をすすりながら
季節の移ろいを感じます。
眠たそうな半眼と寝ぐせのついた髪とぱっとしない服を見ると、
自分は凡人なんだという事を強く自覚します。
Toyohashi cityに産まれ落ちて早30年余り。
一向に大人になれません。
頭の中ではショパンだ芸術だ高尚な事を考えていながら、
同時に
人生という長い道のりの途中で
大きな石をどかしたら出てきた小さな虫のような不安が顔を覗かせ、
見なかった事にしてまた石を戻したりしています。
世の中の事や周りの事や自分の事さえも
時に分からなくなります。
京都の大徳寺に行った際廊下に飾ってあった言葉
『自休』
自ら休んで呼吸を整える事の大切さは
何年経っても変わらないんだなぁと
しみじみとかみしめています。
純粋なもの、きれいなもの、変わらないものを求めて
今日もピアノの前に座ります。
ショパンのメロディーに耳を傾けながら……。
今年はお札の顔が一新されました。
お札が当たらしくなっても、庶民の懐はさみしいままですね。。。
生活が苦しくなると、
自分の生活を成り立たせる事に必死になって
他人への思いやりや正常な判断が出来にくくなりがちです。
世のため人のためとか
真善美の理想的行動は時空の彼方に追いやられてしまいます。
以下、良寛和尚逸話選より
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良寛上人は、
人のことを悪く言ったり、褒めたり、批評することがなかった。
しかし、時と場合によっては一言あった。
ある村の役人がたいそう立派な家を建てた。
その時良寛上人は「貧すれば鈍する」と言われた。
”貧すれば鈍する”とは、
一般には貧乏になれば性質や頭が愚鈍になるという意味だが、
ここでは大金を持って品性が貧弱になれば
愚かな行いをする、という意味になる。
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良寛さんの言葉は、いつもハッとさせられます。
金銭的な貧しさだけでなく、
心も貧しくならないように気を付けていきたいですね。
3月1日はピアノの詩人でお馴染みの
フレデリック・ショパンさんの誕生日です。
ショパンは小学生のころに出会い、
ショパンから芸術で感動する体験を初めて味わいました(^^)/
その頃は”感動”という概念を知らなかったのですが、
ショパンのメロディー、和音、ドラマチックな展開……
それらに美的な感化を受けて、今もなお芸術を愛するこころを持ち続けております。。。
ありがとうショパンさん。
そして一人でも多くの方にショパンの音楽の良さをお届けできるように……
↓ぼくのYouTube動画にショパンさんの音楽があります。ぜひ聴いてみてください(^^♪↓
ぼくのYouTubeチャンネルです↓↓↓
本日、6月18日は元ビートルズのベーシスト、
ポール・マッカートニーの79歳の誕生日になります。
ポール・マッカートニーと言えば、
ビートルズ時代にジョン・レノンと共に数多くの名曲を生み出しました。
「レットイットビー」、「イエスタディ」、「ヘイジュード」などなど枚挙にいとまがありません。
個人的に、ビートルズ後期の曲が好きです。
「ホワイトアルバム」、「マジカルミステリーツアー」、「アビィロード」、「レットイットビー」など。
またビートルズ解散後は、
「ブルーバード」「アンクル・アルバート〜ハルセイ提督」の曲がとても好きです。
春の
穏やかな
やわらかい風にふかれて
桜は嬉しそうに揺れて
花びらがひらひらと静かに散っていく
公園のベンチに座って
子どもたちの遊ぶ声や
お年寄りが桜を眺めている顔が
あたたかい日を浴びている様子を見た時
ただただ平和で幸福な風景が目に映り
ニュースで流れる悪い事件や
生老病死の苦も
少しの間、頭から遠ざかって
この短い春が現実なのか
それとも長く感じた冬が現実なのか
はっきりしない
桜を見てふと思った
こんなに綺麗であれば一年中咲いていればいいのに、と
何故、桜はすぐに散ってしまうのか
何故、幸せはすぐに思い出に変わってしまうのか
春の風がぼくのこころに向かって吹いてきて
何とも言えないやさしい気持ちが伝わってきた
空っぽな、諸行無常なぼくの足に
一匹のアリが登ってきた
桜の花びらが一枚、ぼくの服にふんわり留まった
こういう一日を美しい一日と言うのだろう
桜の花びらが風に吹かれて散っていく様子を見て
人の一生を感じた
以前、京都の大徳寺へ行った時の事、
廊下を歩いていると頭上の漢字二文字が目に入りました。
「自休」
自休(じきゅう)、と一言。
説明によると、次のような意味だったと思います。
誰に言われなくても
自分で立ち止まって休み
自分の足もとを見つめて
考えを改める時間を意識的に持とう
今は大変な時期、
生活に追われ、冬の風にあおられ、
朝が来ると眠たい顔のまま、会社へ向かいます。
一日なんてあっという間に過ぎて、
一年が何回通り過ぎていったのか……
自分で意識して、
自分自身を客観的に見つめなおして、
こころを整え直す事は現代社会人にとっては特に大切です。
戦国時代の偉人、千利休さんのゆかりの深い大徳寺で、
京都人の洗練された美学を学べた気がします。
「時代に流されないように」
というメッセージでしょうか。
枯山水のような静かな空間で、
季節とともに移ろってゆく時間を感じていたい。
ぼくはぼくのままで、あなたはあなたのままで…