秋風が吹きぬけていきます。
朝ぼんやりと鼻水をすすりながら
季節の移ろいを感じます。
眠たそうな半眼と寝ぐせのついた髪とぱっとしない服を見ると、
自分は凡人なんだという事を強く自覚します。
Toyohashi cityに産まれ落ちて早30年余り。
一向に大人になれません。
頭の中ではショパンだ芸術だ高尚な事を考えていながら、
同時に
人生という長い道のりの途中で
大きな石をどかしたら出てきた小さな虫のような不安が顔を覗かせ、
見なかった事にしてまた石を戻したりしています。
世の中の事や周りの事や自分の事さえも
時に分からなくなります。
京都の大徳寺に行った際廊下に飾ってあった言葉
『自休』
自ら休んで呼吸を整える事の大切さは
何年経っても変わらないんだなぁと
しみじみとかみしめています。
純粋なもの、きれいなもの、変わらないものを求めて
今日もピアノの前に座ります。
ショパンのメロディーに耳を傾けながら……。
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