小曽根俊子さんという方をご存知でしょうか。
重度の脳性麻痺の障害により、
両手両足が不自由で言語障害がある詩人です。
障害を持って生まれた人は、健康な人よりも、
何倍もの苦労を背負いながら生きていく事になります。
生と死の狭間で揺れ動くような長い期間を経て、
障害があったからこそ見えてくる人の本質を
うまく表現出来るのではないでしょうか。
小曽根俊子さんの詩は良い詩が沢山あります。
この世はお金か容姿か学歴か才能か……
と言われていますが、果たしてどうでしょうか。
人を愛することについての詩になります。
「人を愛する資格はね」
人を愛する資格はね
はやく走れることじゃない
じょうずに話せることじゃない
人を愛する資格はね
心でものを聞けること
心でものが見えること
愛を伝える資格はね
人を信じる資格はね
お金を持ってることじゃない
名前が売れてることじゃない
いつか別れがやって来て
さよならをしたそのあとも
生きて いけると誓うこと
なみだ流したそのあとで
生きて いけると誓うこと
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