橋本商店の靴ブログ

靴の橋本商店は1922年創業。靴に関するお得な情報をお届けします!ブランド名はHSと33 1/3r.p.m.

【衝撃】3Eに明確な基準なし?

2020-06-19 22:52:59 | 日記

皆さん、こんにちはー!

 

昌幸でーす!

 

さて、今日は「【衝撃】3Eに明確な基準なし?」というテーマでお話

 

していきます

 

皆さん靴のワイズってご存知ですか?

 

女性の方なら外反母趾とかでワイズを気にする方も多いですよね

 

私も売場でお客様から3Eくらいの幅広で楽な靴を探しています~

 

という声をいただくことがあります

 

今日は靴のワイズの基準が厳密には明確ではないというお話です

 

先に結論です

「足のワイズにはJIS規格の元明確な基準が設定されているものの、

 

①JIS規格の数値に若干幅があることと、

②木型ベースなのか、足入れベースなのかが明確ではない

 

為、厳密ではない」

 

まずはこちらをご覧ください

2種類の靴がありますが、どちらが幅広そうに見えますか?

 

右の方がゆったり見えませんか?

実際浦返してみると、やっぱり右の方が幅広ですね

でもこの2つの靴は

どっちも3Eなんです

なんでこんなこと起きるわけ?

って思いません?

 

もしかしていい加減に作ってるってこと?!

と思っちゃいますよね?

私もいい加減なことしてるなーって最初思ってました。(笑)

 

足のワイズはJIS規格で定められている

3Eだの2Eだのといったワイズはいい加減に決まるわけではありません。

 

JIS規格で明確に定められています。

こんな感じ。

これは女性用の表ですが、足の長さに対して足囲の数値がどこに位置しているかで

 

自分のワイズを知ることができます。

 

足囲とは親指と小指の付け根にそってぐるっと一周メジャーを当てた時の数値です

 

ここでとっても重要なこと!

 

JISはあくまで足のワイズを表にしたものです

 

靴のワイズの表ではないということを覚えておく必要があります

 

では靴のワイズはどのように決まるのか?

 

実はこれに関してはメーカーごとに様々な解釈があるようです

 

解釈その①木型の測定値

メーカーは☝の木型というものをまず作成し、それに沿って靴を作ります

 

木型の足長と足囲を測定し、JIS表のどの位置に属しているかでワイズ表記

 

をします

 

またワイズ表を注意深く見てみると23.0cmの方で3Eに該当する方は足囲が

 

237mm~242mmとあります

 

つまり同じ3Eでも5mmの差が存在するのです

 

従って木型も同じワイズでも5mmの差が存在し得る、というわけです

 

解釈その②足入れベースでの測定値

木型の測定値でワイズが決めるというやり方に対して、

 

いやまてと一度冷静に考えてみてください

 

木型と足入れは完全一致ではありません

 

だってそうでしょ?

人の足はこんなに尖っていませんよね?

 

靴の先端まで足がきっちり埋まるわけではありません

 

つまり木型≠足入れであることを覚えておく必要があります

 

作り手:木型を測ってみたら3Eに属するので靴に3Eとつけた

消費者:自分の足を測定して3Eだったので、3Eの靴を買った

 

これでは本当に靴と足がマッチしているのかはやや怪しいですね

 

なので、この靴はきっと3Eの人にフィットするだろう、

 

2Eの人にフィットするだろう、

 

と作り手側が消費者目線で解釈してワイズを表記する、という考え方が

 

存在するのです

 

まとめ

靴のワイズは一定ではないのは

①JIS規格の数値に若干幅があること(同じワイズでも5mmの差がある)

②木型ベースなのか、足入れベースなのかが明確ではない

 

という要因があります

 

こうなってくると靴にJIS規格のワイズという概念を当てはめるのは

 

かえって消費者の混乱を招くのではないか?

 

という声もあるくらい、靴って消費者の方々が思う以上に煩雑としていて

 

明確にしづらい世界なのです

 

従って靴に表示された3Eといった表記だけでなくやはり実際に履いてみたり

 

ECサイトではスタッフレビューを参考にすることも重要かと思います

 

補足

靴の足長もサイズ通りではないってご存知でした?

 

例えばこの靴だったらサイズ24.0cmなのに対してメジャーを当てたら

 

約26.0cmくらいあります

 

靴は長さは足入れベースであることを覚えておきましょう


【素材表示のルール】本革と合成皮革の境目とは

2020-06-14 22:11:34 | 日記

皆さん、こんにちはー!

 

昌幸でーす!

 

さて、今日は「【素材表示のルール】本革と合成皮革の境目とは」

 

というテーマでお話していきます

 

テーマの意味が伝わりづらいと思うので皆さん今回はまず

 

こちらの画像をご覧ください

 

このサンダルは真ん中がPVC(透明素材)であったり、キラキラした

 

ラインストーンがあしらわれていますが、それ以外の素材は本革でできています

 

さて、このサンダルは何でできていると言えるでしょうかー

 

答えは本革製です

 

もちろん厳密には牛革、ポリエチレン…etcと記載するのが一番親切ですが

 

今回は家庭用品品質表示法という法律に則ったお話になります

 

靴の素材表示方法にも法律がある

話は変わりますが、ここでまた問題ですが、このパンプスは本革か合成皮革

 

かわかりますか?答えは合成皮革です

 

まあ、見た目わからないですよね

 

こんな感じでぱっと見、本革なのか合成皮革かわからない商品で

 

きちんと素材が明記されていないと消費者が本革と勘違いしてしまう

 

可能性がありますよね

 

本革(より良いもの)と勘違いして不利益を生じさせないように

 

合成皮革の商品には必ずそれがわかるように靴にラベルを吊るすなり

 

しなければなりません

 

☝こんな感じ(経産省のページ内参照)

 

もし、表示がなされない状態で陳列されていたらそれは法律違反です

 

これが家庭用品品質表示法です

 

何をもって本革・合成皮革としているのか?

このパンプスはほとんどが本革ですが、バックルの飾り部分は

 

プラスチックを使用しています

 

しかし、これも本革と表記して問題ありません

 

では素材表示における境目はどこにあるのか、というと実は靴においては

 

境目は明確になっていません

 

ちなみにカバンだと外面積の60%以上を占めるものがその商品の

 

素材として表示できるとされています

 

おそらく靴も明文化されてはいないものの、ある程度カバンのルールに

 

従っている部分はあるのではないかと思われます

まとめ

・合成皮革の商品には家庭用品品質表示法という法律できちんと

表示をさせ消費者に不利益が生じないようになっている

 

・カバンは60%以上の外面積を占めるものがその商品の素材と表示できる

 

・靴には厳密なルールはないが、かばん同様、外面積の多くを

占めるものが素材表示に関わってくる

 

補足

なんだか私も勉強していて若干釈然としない感じになりました

 

だって、かばんは品質表示のルールがはっきりわかっているのに

 

靴は明確ではないだなんて…

 

これについては経済産業省から受託された東レのレポートにも

 

「表示義務が曖昧である」と指摘がありました

 

https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2016fy/000512.pdf

 

皆さんも素材表示には注意してお買い物しましょう


【疑問】外側が合皮で内側は本革の靴…これ意味あるの?

2020-06-12 23:53:20 | 日記

皆さん、こんにちはー!

 

昌幸でーす!

 

さて今日は「【疑問】外側が合皮で内側は本革の靴…これ意味あるの?」

 

というテーマでお話していきます

 

これを読んだらオリ〇ンタル〇ラフィックさんに代表されるように内側が

 

豚革でできている靴メーカーさんはなぜ内側を豚革にしているのか?

 

が理解できます今回も先に結論言っちゃいます

 

結論:豚革は通気性に優れ経年劣化に強いので、ライニング素材として優れている

ライニングとは

今、すごくさらっとライニングという聞きなれない言葉を使いましたが、

 

皆さん、この言葉ご存知でしたか?

 

さっきまで私内側という言葉を使用してきましたが、

 

靴の内側=ライニングといいます

 

具体的には下の写真を見たらわかりやすいと思いますが、

 

これはバレエシューズの内側を撮影した写真ですが、赤い斜線部分です

 

要は内側の足裏が触れる所以外のすべてです

 

本革のイメージ

さて、ライニングになぜ本革を使用する必要があるのかですが…

 

少し話が脱線しますが皆さん、なぜ革靴は合成皮革の靴と比べても

 

値段はもちろん機能的にも優れていると言われているかご存知ですか?

 

私が売場でお客様と会話していてよく聞くイメージが、

 

①革は伸びるので足馴染みがよい

②高級感があり、モノとしてよい

 

①、②の声が圧倒的に多いです

 

でもですよもし、革の機能が①、②のみである場合、本日のテーマ

 

「なぜライニングが本革で外側が合成皮革という商品があるのか?」

 

という疑問が湧いてきませんか??

 

だって革が足馴染みがよいとはいえ外側に合成皮革がある以上、馴染むにも

 

限界がありそうですし、高級感があるという理由では内側だけに貼る意味が

 

ありませんよねつまり着目されている機能はそこではないわけです

本革が合成皮革よりも優れている点は他にもあった

本革が合成皮革よりも優れている点(ライニングとして優秀な点)

・経年変化に強い

・通気性が良い

 

ライニングは足が触れる部分です

足が直に触れる分摩耗しやすいですし、湿気も多いです

 

そのため、本革の特性を活かすため、ライニングにも本革が使用されています

 

特に豚革は牛革と比べても軽くて通気性がよく耐摩耗性も優れていると

 

言われているので、オリ〇ンタル〇ラフィックさんなどは外側は合成皮革、

 

ライニングは豚革という靴を作られているんですね

 

まとめ

①靴の内側の部分をライニングといいます

②本革は合成皮革と比べて通気性や経年劣化の面で優れている

③豚革は特にその機能が優れているためライニングに利用されることが多い

 

橋本商店でもライニングが革の靴はあるので、よかったら見ていって下さいね~

 

 


良い事多い!カップインソール靴のススメ

2020-06-07 17:34:24 | 日記

こんにちはー!

 

昌幸でーす!

 

今日は「良い事多い!カップインソール靴のススメ」というテーマで

 

お話していきます

 

カップインソールのメリットをご紹介して、今後の靴選びの参考に

 

して頂きたいです

 

それでは早速行ってみましょうー

 

カップインソールとは

 

そもそもカップインソールとはどういったものなのかご存知ない方のために…

要は中敷きですね

 

写真の中敷きは靴の中に入れたり出したりが可能です

 

そういった出し入れができる中敷きのことをカップインソールといいます

 

正式名称があるのか不明ですが、最初からカップインソール仕様になっている

 

靴をカップインソールタイプの靴と呼びます

 

 

カップインソールのタイプの靴のメリット

 

①丸洗い可能

足の裏ってすごく汗をかきますよね

特に中敷きのムレはすごいので、インソールを丸洗いできるのはいいですよね

 

②自前のインソールと交換できる

昨今の健康ブームの高まりとともに特殊な付加価値をつけて中敷き

 

が多く販売され始めています

 

デパートの催事会場では37プラスさんの中敷きとか結構人気ですね

 

http://www.37p.info/

しかし、別売りの中敷きを購入して、取り外し不可の靴の上に自前の中敷きを

 

敷いたらどうなるでしょう?

 

そう、靴のサイズ感が結構変わってしまいます

 

しかし、カップインソールで取り外し可能の靴であればインソールの交換に

 

なるのでサイズ感はさほど変化はないと思います

 

③楽にサイズ感の調整ができる

ストッキングや靴下等、どんなソックスを着用するのかで靴のサイズ感は

 

どうしても変化してしまいます。他にも左右で足のサイズが若干異なることも

 

あり、どうしても微調整したい時がありますよね

 

ちょっと話は逸れますが、そうしたサイズ感の変化に対応するため橋本商店では

 

サイズ調整用のハーフインソールを楽天で購入されたお客様で希望者には

 

無料で差し上げています

 

 

ただ、これを上に敷くだけならいいのですが、中敷きの下に入れて

 

見えなくしたい場合は、中敷きをめくって中に仕込んで接着しなおす

 

という少し手間のかかる作業が必要になります

 

不慣れなことをして失敗したらどうしようという思いもありますよね

 

そんな時、カップインソールならどうでしょう

 

さっと取り外せてさっとハーフインソールを仕込み、

 

また上に敷いてしまえば何の不安もなく作業ができますね

 

お客様が気軽に自分の都合で半中敷を出したり入れたりできるのはとてもメリット

 

のある話だと思います

 

まとめ

カップインソールのメリットは

・丸洗い可能

・自前のインソールと交換できる

・楽にサイズ感の調整ができる

 

逆にデメリットは…正直思いつきませんね。とても便利です

 

以上、カップインソールのススメでした

 

くつの橋本商店では先ほど紹介した通り、サイズ調整用のハーフインソールを

 

無料でお配りできます

上に敷くだけでもいいですし、中敷きをめくって入れてみるのもよしです

 

中敷きをめくっていれるのは手順があるので近日中にこのブログでご紹介しますね

 

また、カップインソール仕様の靴もこちらで紹介していますので

 

是非見てみてくださいね~☟カップインソールの靴(画像からリンクでジャンプできます)

 


かかとはすり減ったら終わりなのか?

2020-06-04 23:01:10 | 日記

こんばんは~!

 

昌幸でーす!

 

今日は「かかとはすり減ったら終わりなのか?」

 

についてお話していきます

 

売場でよく言われること

 

「この靴ステキだけど、すり減ったら終わりだよね?」

 

こういう靴底の時、よくお客様から質問を受けます☝

 

確かに、パンプスのようにリフト(ヒールの地面に接地している黒い部分)が

 

交換可能なのは知っている方も多いと思いますが、☝のような靴はイメージ湧きませんよね?

 

(☝リフトのある靴はリフトを交換すればOK)

 

☝のような底はモールド底(一体成型)といいまして、ソールとヒールが

 

一体になっている底のことをいいます。スニーカーとかも一体成型ですね

 

モールド底もヒール補修できる

 

ミスターミニットのHPを見てみると一体成型タイプのスニーカーも修理する

 

ことが可能みたいです

 

また、大阪の靴・カバンの修理屋さんのブログを拝見すると一体成型も

 

こんなにきれいに修理できるのかー!と驚いてしまいました

 

https://studio-hammer.jp/info/2061628

 

ミスターミニットもこの大阪の修理屋さんも大体1,500円程度~

 

で対応してくれるみたいですね

 

(もちろん状態によってお値段上がるでしょう)

 

ちなみに…

100円ショップに行ったら自分で修理できる商品も販売していました。

 

私は自分の履いているローファーが裏面の靴のイラストと似ていたので、

 

買ってみました

 

節約したい方はこういうのを検討してみてもいいかもしれませんね

 

うまくいかなくても失敗しても100円ですから!(笑)

 

まとめ

 

・靴底の修理はパンプスのようなリフトのない靴(スニーカー等)でも可能

・お店で修理した場合おおよそ1500円程度

・100円ショップで自力で修理することも手である。

 

お店で修理する場合はその靴を何円で購入して、修理費が靴の値段に見合ってるか

考えた方がいいかもしれませんね

ただ値段も大事ですが、どれだけその靴を気に入っているかも重要ですね