空腹の構え

もっぱらチャリンコ、他ものづくり

最恐竜飛ラッセルライド

2019年12月28日 05時30分00秒 | 雪シクロ


雪が少なくロードライドに
なるんじゃないかと懸念していた。

と思いきや、前日に大雪。

これで最低限、雪ライドはできる。
いや~ヨカッタヨカッタ。

 ど こ ろ じゃ なかった。

『自然を侮ってはいけない』

日帰り大冒険となってしまった。



2:50に起床。

興奮してたのか
寝付きが悪く眠りも浅く、
2時間しか寝てない感じ。

3:30出発。

コンビニでおにぎり1個と味噌汁1杯。
軽量化も済ませて2時間。

5:20頃、到着。



参加者は6名。
OSNさん、MZKさん、SZKさん、
マッキー氏、KGWさん、ワ。

5:45頃、出発。



早朝なのだし、ゆっくりと
とはならず。ペースが速い。

汗ばむ~~



最初の休憩地点で、
やっぱりペース速いよな~と会話。

それでも2年前(前回)に比べ、
自身が成長したのを実感できる。

いつものゴアのカッパに、
フリース、網々のベースレイヤ-と

上は3枚で前回は汗だくになったのに、
今回はちょっと汗ばむ程度。

出力コントロールが出来ている。

着替えを持ってきたが
この調子なら必要なさそうだ。

今回は普段履きのソレルのブーツ。

長時間SPDクリートだと
爆弾右膝がもたないかもしれないからだ。
(スピードプレイだと問題ない)



いい気温だ。
雪はそこそこ降ってるが。



ロードと変わらないような
速いペース。













360度カメラと棒。



コンビニで小休止。
間食を摂る。



ここから非除雪区間。



やはり雪が少なく、
そのまま乗っていける。



天気はそこそこ降雪。
風はほぼ無い。



順調快適~






七つ滝。





この辺りになると
シクロクロスの42cタイヤでは
雪に刺さり思うように走れなくなった。



一方MTBはまだ順調で差が開く。



冬季閉鎖区間のゲートに到着。



9:15頃。いいペースだが、
問題はここからだ。



ゲート直後からシッカリと
雪が降り積もっている。



竜飛は風が強く
雪が降っても積もりにくい。

のはずが、、、



昨日降った新雪がそのまま。
填まりやすく、くっつく。

進むほどに深くなる。

前回こんなに雪無かったハズ。
新雪のせいで前回より進まない。

雪が無いと皆油断して
スノーシューの用意もなし。



1時間ほど押して歩き、
想定を大幅に超えた事態に
隊長OSNさんが会議を開く。

この先、このペースだと、
中間地点のてっぺんまで
2時間かかる。

で、同じ位の距離を下ってゲート。
もうプラス2時間ほど。

だけど、普通、
そんなに積もってないはず…

引き返す?…

、、、

皆に聞くが誰も何も言わない。

自分は引き返したかったが、
戦犯になりそうで何も言えない。

あぁ、、これが、まさに
あの雪中行軍の心境か。。。

反対の声がないので
OSNさんは進む決意をしたようだ。







黙々と進む。





雪の深さはすでに膝上まである。





もはや我がシクロは押していけない。
MTBのタイヤの跡を押しても刺さるのだ。

色々持ち方を変え、
最終形はヘッドロック式。

チャリのヘッドチューブを右脇にかかえ、
右手を左手でロックして固定する。

前輪を浮かしているような状態だ。

腕は疲れ、腰はもっと疲れ、
足は疲労困憊。

チャリに擦る右脚と腰が痛い。

自分の足は普通のブーツなので
雪がいくらでも中に入ってくる。

ブーツの中は既にビチョビチョ。
冷たい。メッチャ冷たい。

足が凍傷にならないか、
悪く進行して壊死しないか、

悪いイメージばかり膨らんでゆく。

降雪だけでなく、
風まで強くなってきた。

これはヤバいぞ。足がヤバイ。
命もヤバイ。



だが自己責任。

自分の意志で来たし
引き返すのも自由だし。

もはや、しゃーない。
心機一転。

ポジティブに考えよう。

死ぬこと以外小事。

超ダイエットトレーニングだ。
すっかり肥えたこの腹には丁度良い。

先頭をガシガシ引く。

あ、右膝痛ぇ。爆発しそう~。

やっぱり開き直りは良くないな。
ほどほどのポジにしよう。



つづら折りの坂。
次のコーナーの先は雪が少ない。

そう願ってしまう。

次のコーナーに来て、
ガードレールの埋もれ具合に落胆する。

だが、次のコーナーさえ曲がればきっと…

祈っては絶望の繰り返し。

そして神はいなかった。
仏になっちまう。

てっぺん付近。
一箇所だけ雪無い所が。



いまごろかっ


12:30頃、ようやく
てっぺんの眺観台。



時速2km以下。
雪やぶをチャリ担いで登って…

を、下りでもう1回と。



辺り全部、雪雪雪雪。



こっちは前回一昨年の写真。



えらい違いだ。


記念撮影ポイントだが
雪やぶこいで更に上に登りたくない。

記念撮影をトイレ前で済ます。

さらに風も強くとてもじゃないが
立ち止まってなどいられない。

他の人らは休憩したいような感じがあったが、
自分は足の冷たさの方が耐えられない。

早々と下ることに。



先頭は一番疲れるが、
右膝にとってはマシなようだ。

新雪の方が左右の足のバランスがとれ
右脚の負担が偏らないのだろう。



下りも一箇所、
雪が少なくギリ乗れるところがあった。
が、30mほど。

次もまた走れる区間があるかも…
と思うと絶望しかなさそうなので、

喜びのダイエットがまだまだ
堪能できる御心に邁進することに。

そろそろサトリひらけるかな。



あの遠くに見える風車が
ゴール地点だぞ~

あそまで雪やぶだー
ヤッホーイ!



ズブズブ、

ゴールが目の前、もう少し。



15:00頃、ゲートに到着。
ゴール!!!じゃないけどゴール。





一気に元気が戻る。
さぁ、昼食だ。

しかし、予定の昼食場所は
もう営業してないかも。

ホテルに向かうことに。



レストランは真っ暗だったが、
営業してくれた。

有り難き幸せ。



調理中に着替えをする。

着替え持ってきて良かった~
靴下入れておいたのだ。

ホテルのスリッパを履き、
ようやく冷たい
”カッパブーツ”から開放。

イスに座って笑顔が戻る。



熱々の鍋焼きうどん。
極楽浄土の入口だぁ~。

うどんが胃に入ると
不快な感触におそわれる。

うどんの味もなぜか
よく分からなかった。

足が冷えすぎると内蔵も冷えて
身体がおかしくなったのだろうか。



食事を終えて恒例の
津軽海峡冬景色を合唱。



さぁ~やることやった。
あとは帰路だ。



16:00頃。

チャリに乗るのが
数ヶ月ぶりのような不思議な感覚。



ライトの反射で
ツルツルに見える雪路面。

ロードを超える走行感。
最高に楽しい。



すっかり暗くなってしまった。



嫌な散水区間。

アスファルトを長ーく登るつまらなさ。
からの下りは水飛沫で超不快。



そしてついに
ようやくホントにゴール。



18:15頃。
2019年度竜飛1周
約90km完走!

ライド5時間45分。
ラッセル4時間45分。
休憩入れてのべ12時間30分。





達成感は過去どのイベントよりも最強。
グサリと思い出に突き刺さったぜ。


反省はある。

ゲートくぐって雪の深さを見たら
引き返すべきだった。

行く覚悟はあったが
戻る度胸が無かった。


それなのに、
なぜだ?


ネットでスノーシューや
ワカンを検索している俺がいる。


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