公開が待ち遠しい007シリーズ最新作「慰めの報酬」はこれまでジェームズ・ボンドが名前を名乗る際のお約束だった「ボンド、ジェームズ・ボンド」のセリフが消えるそうです。
「慰めの報酬」のメガホンを取るマーク・フォスター監督によると、「ボンド、ジェームズ・ボンド」のセリフは当初何ヶ所かあって、脚本通りに撮ろうと思ったそうですが、望み通りに機能しなかったので、全部カットしちゃったそうです。
初代ショーン・コネリー=ボンドの初登場シーンからこれまで6人の俳優が「ボンド、ジェームズ・ボンド」と名乗ってきましたが、特に前作「カジノ・ロワイヤル」はボンドが007になるまでの物語ということで、(まだを観ていない人にも観て欲しいので、ここからはなるべくネタバレしないように書きます)このセリフが使われたシーンはまさにボンドが007になった瞬間であり、シリーズ屈指の名シーンだったと思います(と同時に僕も含めて、公開前までダニエル・クレイグ=ボンドに懐疑的だった観客の評価を一変させる決定打になったとも思います。加えて、デヴィッド・アーノルドがこれまたイイ仕事しています。)。
そして、「慰めの報酬」は前作「カジノ・ロワイヤル」の続編ですから、内容が内容だけにこれまではどちらかというと軽かったお約束のセリフがこれまで以上に重みがあると思うのですが、、、。
何でカットしちゃうかなぁと思いつつも、カットしちゃったものはしょうがないので、あとは公開を待つだけです。