デヴィッド・ボウイが1973年に発表したカヴァー・アルバムの「ピンナップス」でドラムを叩くエインズレー・ダンパーのドラミングですが、「世界を売った男」から「ピンナップス」の前作「アラジン・セイン」までドラムを務めたミック・ウッドマンジーよりも圧倒的に硬質だと思います。
そして、手数も多い。
特にピンク・フロイドの♪シー・エミリー・プレイ、ヤードバーズの♪シェイプス・オブ・シングス、ザ・フーの♪エニウェイ、エニハウ、エニウェアで、その硬さと手数の多さが堪能できると思います。
調べると、エインズレー・ダンパーはローリング・ストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大なドラマー100人の27位になるそうで、キース・ムーンに対抗する上でボウイが白羽の矢を立てたのだと想像します。
ただ♪ファイブ・イヤーズのドラムがエインズレー・ダンパーだったら、「ジギー・スターダスト」の評価はまた違っていたというか、ミック・ウッドマンジーのドラム故にあの世界観が表現できたと思います。