川越雑記帳2(川越見て歩き)

マタノゾキ(股のぞき)

 会社の帰りに、JR赤羽駅の南側連絡通路を、埼京線の方へ歩いていたとき、
普段は何もない自動販売機の前に、妙なものが見えた。遠目では、何だか分からなかったが、近づいて驚いた。
 埼京線のホームへ上る階段・エスカレーターの反対側の壁際に、
自動販売機が2台置いてある。向かって左の販売機の前1mほどのところに、そいつはいた。
 ベージュ色の作業着のようなものを着た、やや髪の長い男のように見えた。遠目で何だか分からなかった理由は、その男の姿勢にあった。
 販売機に尻を向け、両足を広めに開き、状態を倒した状態。天橋立を見るときの、股のぞきの恰好である。
 違うのは、その頭を床に付けている事である。両足と頭で身体を支えているのである。髪が逆立った状態なので、顔は見えない。
 そんな体勢をとっているのは、両手を自由にするためのようである。
 手に棒状のものをもち、それを販売機の下に入れ、左右にワイパーのように、
ガシャ、ガシャと動かしていた。販売機の下を掃除しているようにも、あるいは、落としたものを、探しているようにも見えた。
 何をしているのか、どんな顔なのか確認したかったが、電車の発車時刻が迫っていたので、エスカレーターに乗った。後ろでは、まだ、ガシャ、ガシャいう音が聞えていた。

 家に帰って、男の姿勢を真似しようとしたが、とても出来るものではなかった。みなさんも一度試してみて下さい。

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