普段は何もない自動販売機の前に、妙なものが見えた。遠目では、何だか分からなかったが、近づいて驚いた。
埼京線のホームへ上る階段・エスカレーターの反対側の壁際に、
自動販売機が2台置いてある。向かって左の販売機の前1mほどのところに、そいつはいた。
ベージュ色の作業着のようなものを着た、やや髪の長い男のように見えた。遠目で何だか分からなかった理由は、その男の姿勢にあった。
販売機に尻を向け、両足を広めに開き、状態を倒した状態。天橋立を見るときの、股のぞきの恰好である。
違うのは、その頭を床に付けている事である。両足と頭で身体を支えているのである。髪が逆立った状態なので、顔は見えない。
そんな体勢をとっているのは、両手を自由にするためのようである。
手に棒状のものをもち、それを販売機の下に入れ、左右にワイパーのように、
ガシャ、ガシャと動かしていた。販売機の下を掃除しているようにも、あるいは、落としたものを、探しているようにも見えた。
何をしているのか、どんな顔なのか確認したかったが、電車の発車時刻が迫っていたので、エスカレーターに乗った。後ろでは、まだ、ガシャ、ガシャいう音が聞えていた。
家に帰って、男の姿勢を真似しようとしたが、とても出来るものではなかった。みなさんも一度試してみて下さい。
最新の画像もっと見る
最近の「現代の妖怪」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
- 川越散歩(524)
- 散歩写真(510)
- 川越の四季(花・木・自然)(707)
- 川越の桜(153)
- 川越動物誌(201)
- 庭の花・実(127)
- すき間に生きる(51)
- 空と雲(6)
- 行事・イベント(81)
- 碑文を読む(24)
- 文学碑を歩く(7)
- 説明板を読む(34)
- 伝説を歩く(12)
- 石仏・石像・狛犬(14)
- 伊佐沼(37)
- 時の鐘(13)
- 町まちの文字(43)
- マンホールのフタ(15)
- 街中アート(20)
- 火の見櫓の風景(44)
- ポストの風景(9)
- 街の時計(7)
- 三十六歌仙額(36)
- 案山子(かかし)(51)
- 川越駅西口(89)
- ふれあい拠点施設(60)
- 川越の端っこめぐり(138)
- 赤間川・新河岸川下り(112)
- 安比奈線(40)
- 街道を歩く(12)
- 落し物・忘れ物(15)
- 現代の妖怪(6)
- PCでお絵描き(6)
- ホームページ(3)
- 川越関連本(34)
- 小江戸川越検定試験(36)
- その他(13)
バックナンバー
人気記事