吉田の白髭神社に、オタキ様と呼ぶ竜と刻んだ石碑があるというので、行ってみた。
小畦川を渡ると高台が見える。その上り坂の中腹で丁字路を左折すると、直ぐ丁字路になる。
坂を上らず直進すると、少し先に白髭神社があった。
私が神社の方を見ていると、自転車に乗った男性がやってきた。
その人は、参道入口に自転車を置き、中へ入っていった。
参道は少し上り坂で、その奥に社殿がある。
男性は、社殿の前で参拝し、自転車で立ち去った。普段通りの行動のようである。
社殿の前には、思いがけなく狛犬があった。
うれしくなって、狛犬の撮影に熱中した。
狛犬や社殿を撮り終わって、回りを探したがオタキ様が見当たらない。
きれいに整えられた境内だが、それらしいものがない。
その日はあきらめて帰宅した。
帰ってから資料を見たら、オタキ様は、道路を挟んだ反対側にある事が分かった。
そこは民家があっただけのような気がしたが、どこにあったのだろう。
日を改め、出直した。
今度は、小畦水鳥の郷公園前の道を行った。この道は、神社の下を通るはずである。
神社の下あたりで高台を見ると、上の道から下りる階段が見えた。
どうもそこにオタキ様がありそうである。
神社の前の道に出て、鳥居の前を過ぎ、左手を見ると、柵で囲われた一角があった。
1本の柱が立てられ、「吉田白髭緑地」と書いてある。
左の柵が切れ、下に下りる階段がある。
柵も階段も新しく、公園のように整備されている。
階段を下りると池があった。池と階段の間に、オタキ様があった。
竜が棒か剣のようなものに巻きつき、飲み込もうとしている。
竜の鱗もはっきりとし、後背には火炎が彫られている。
そばに柱が立てられ、「倶利迦羅不動」と書かれていた。
「埼玉の神社」によると、戦前は雨乞いが頻繁に行われ、湧水のそばにあるオタキサマを池に投げ込み、村中の者が水を掛けると同時に、獅子が池を回り、一庭狂ったという。
湧水は今も涸れていないのか、きれいな水があり、深くはないが鯉がおよいでいた。
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