「菅原神社と道をはさんで、祖霊社がある。」
菅原神社の入口に戻り、坂道の反対側を見ると、石段があり上に鳥居が見えた。
石段を上り鳥居を潜ると、正面に社殿があった。
扉の上に「祖霊社」と書いた額がかかっていた。
「今福村は明治三年(1870)明治政府の神仏分離令が出ると、名主・山口正興の強い指導のもとに仏葬から神葬になった地域で、一二六戸のうち実に一〇九戸が寺を離れて神葬になった。」
参道の右側に「山口正興翁顕彰碑」が建っていた。
「この祖霊社は仏教でいう菩提寺にあたるもので、明治二三年(1890)に建てた。もとは菅原神社の鳥居を入ったすぐ左側にあったが、後に今の場所へ移したものである。境内には、出雲大社の宮司で埼玉県知事をつとめた千家尊福の歌碑が建っている。」
参道左側の奥にある右側の石碑がその歌碑であろうか。
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