下には長い坂があり国道16号の下を潜り、新河岸川に架かる滝下橋に出る。
この橋の名前は富士見橋という。
富士見という名はついているが、富士山のありそうな方向を見てもその姿は見えない。
この橋は富士見町の境にあり、この道の両側が富士見町である。
この道を進むと右手に浅間神社がある。
古墳の上に建てられた神社で、この辺りでは一番高い場所である。
急な石段の上に社殿がある。
ここならもしかすると富士が見えるかと思って上ってみた。
ところが周囲は照葉樹で囲われ、その先はほとんど見えない。
富士はこの方向かなと思ったがまったく分からない。
社殿の後ろには大きな穴があり、側の石碑にはこれは富士山の噴火口を表していると書いてある。
富士見町は東武東上線の手前で終わる。
その先の交差点に歩道橋があり、その上から富士見町を見る。
以前、鹿見塚のあった場所として写真を載せたことがある。
手前の建物の上に、少し浅間神社の森が見える。
歩道橋の反対側の階段の所まで来ると、その先に富士山の上部だけが見えた。
中央にアンテナを付けた鉄塔があり、その後ろにある。
アップで見ると、その塔の他に高圧線の鉄塔もあり、その後ろに白い富士が見える。
うまく建物の間が開き、富士が左右対称的に見える位置にある。
ここから見えるということは、昔は富士見町からも普通に富士が見えたのだろう。
また、東武東上線の近くにあったという古墳からは、さらに良く見えたかも知れない。
今は富士が見えにくい富士見町だが、浅間神社の富士山はよく見える。
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