舞台。
平等な世界があるとしたら、それは舞台の上なのではないでしょうか。
難しい曲を完璧に弾きこなす。
初舞台でまだ自由のきかない手でメロディを追う。
・・・・
私はどちらも感動するのです。
今日の舞台にいたるまでどんな時間をすごしてきたのか、演奏には本人も気づかないそのひとの「すべて」がにじみ出ていると思います。老若男女関係なく。
私が助けることができるとしたら、どうしたらそのひとの本当の姿のまま曲を奏でることができるようになるだろう?と一緒に考えることであり・・
それが、曲の解釈であったり、楽譜の見方であったり、奏法であったり、ひとによってそれぞれだと思うのです。なにかきっかけをひとつあげたい。
決して「練習をしなくても完璧に弾ける」方法を教えているのではありません。(そんな方法があるなら私も知りたいし。笑)
自分を無視して「この曲はこう弾くべき」と決め付けて、苦しい練習をしないでほしいのです。自分と曲は対等でなければ、生きた演奏はできないでしょう?
心をこめて弾く。とは本当はそういう意味だとおもいます。
なので私は簡単にレッスンで「心をこめて」とは言いません。
口調はやさしいかもしれませんが私がみなさんに要求していることは実はめちゃめちゃスパルタかもしれないですよ^^。
自分と本気でむかいあうって、なかなか大変ですよね。私も弾くたびに思います。