花*小紋日記

出張着付師kyoさんの奮闘記

濡れ衣を晴らす。

2022-05-09 21:16:45 | 仕事
ゴールデンウィークが終了して、日常が戻ってきました
出張着付けはサービス業の為、世間がお休みの時は繁忙期

今年のゴールデンウィークも結婚式やスタジオのお仕事で、お休みできたのが子供のワクチン接種日と副反応に備えてその翌日のみ
コロナ感染者数が下火でしたので、安心してお仕事ができたのはありがたかったです


さてさて先日、成人式の前撮りのお仕事でご訪問したスタジオでの出来事です
お嬢様のお支度中にお母様が同席される事も多いのですが、お母様からこんなお話が出てきました・・・

「卒園式の時に、美容室で子供のヘアアレンジを頼んだのですが、その美容師さん編み込みができないんですよ~~~ 美容師さんでも編み込み出来ない人いるんですね 驚きました


 私の今までの経験上、ヘアアレンジを受けているお店で編み込みが出来ないのは考えにくい


とても不思議だったので、さらに話を細かく聞かせてもらうと・・・

「大手有名チェーンの美容室です。編み込みがきっちりできていないんです とにかくユルユルで


 それって・・・・もしかして・・・・


ヘアアレンジの時の編み込みは、お母様達がされるきっちり編み込みとは違って、わざと崩すことが多いのがスタンダードです
崩す事でルーズなふんわり感が出て今風になるんですね

崩す、崩さないのイメージはコチラ ↓↓↓




三つ編みや編み込みを崩さないと、お客様からクレームが来てしまう場合もあります
以前、成人式のお嬢様が

「前撮りの時(美容室)に編み込みを崩してくれなくて嫌だったんです~

というお話をされていたことがありました



ちょうど、お嬢様の三つ編みをしているっところだったので、崩した三つ編みを

「こんな三つ編みじゃなかったですか???」

とお見せしたところ、


「そうです、そんな感じでした


お母様に美容室での編み込みは崩すことが多い旨をご説明すると、

「そうなんですね~ 知らなかったです

と納得していただけました


「知らない」というのは恐ろしく、正しい事も「間違っていた」と伝わってしまう事がわかりました
今回、しっかりご説明させていただき、美容師さんの濡れ衣を晴らせたような気がしました


ここで大事なのは、気になった時にはその場で直接美容師さんに聞かれた方が良いという事です

「卒園式なのできっちり編み込んでもらっても良いですか?」

とお願いすれば、長年にわたってモヤモヤする事もなかったかもしれませんね。
美容師さんも13年にわたって、「編み込みの出来ない美容師さん」と思われ続けてしまったのも少々お気の毒でした


着付けもヘアメイクも、すぐその場で(終了してからでは遅いので・・)質問される事をお勧めしています。
質問に対して優しく丁寧に答えてくれる着付け師さん、美容師さんなら間違いなしですよ






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素敵なお着物姿がいっぱいです




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