4月の初め、しぶしぶ付いてきてくれた相談員さんと一緒に
私が見たかったK作業所を見学に行きました。
私の暮らす市にはB型作業所がとても多く40所以上点在しています。
選ぶ利用者としては、選び放題なのが現実です。
私はスマホを使ってホームページなどもある障害が軽度と思われる
作業所で、作業内容が自分でしてみたいと思った所を選びました。
ところが、
行ってみると私が10年前、
初めて作業所に利用した時に大変お世話になった職員のSさんが
そこを定年退職して、K作業所に勤務していたのです。
40もある作業所で、偶然の再会でした。
その職員さんはサービス管理責任者という施設長の次に責任のある立場の職員さんです。
ですが、その当時、
私に内職の箱折りから、難しい包装の仕方まで丁寧に楽しく教えて下さり、
病気の不調の時の相談にも乗ってくれていました。
K作業所事体は私の予想に反して、身体障がいの重度の方が多い作業所でした。
しかも利用者定員25名にたいして、7名。
私はその日は話を聞いて帰りました。
利用を迷っていると、
翌週、
Sさんから電話がありました。
K作業所は昨年立ち上がったばかりで赤字経営であること。
大元の会社の利益で成り立っていること。
ホームページに載せている作業は利益が出ていないことなどを包み隠さず
話してくれました。
そして、
私に教えてくれた内職作業をこの作業所でも行い利益を出したいこと。
そのために利用してくれないか、とやんわり利用を促されました。
私は利用する作業所が変わっても、
この十年ずっと、同じ内職の作業をしていました。
内職先では珍しく、利用者の〇〇さんと
私の名前を覚えてもらえるほどになっていました。
私はここの内職の200種類以上ある製品の工程をすべて熟知しています。
勤務したての作業所の職員さんに逆にこの内職を指導した時もありました。
本来作業所では職員さんが、利用する障がい者さんに
作業を指導していくところです。
ですから、
安い工賃で正社員の健常者に指導、内職をリードするということは本末転倒なのです。
正社員の職員の中には利用者を馬鹿にしている人もいて、
その人に内職をレクチャーするのが嫌になり利用を辞めたこともありました。
K作業所を私が利用するということは、
また、そんな本末転倒があるということです。
でも、
今回、私は思ったのです。
パート紹介を拒否された私が、
この作業所で求められている。
大愚和尚の動画も拝見して、
働かせて頂くということを考えると、
生活はできるので、安い工賃で利用者ではあるけど、
この作業所の立ち上がりに
自分の力を使ってみようか、と。
見学から数日の今週火曜日に、
内職が始まります。
のんびり、ちがう作業をするつもりで見学に行った私は、
この作業所で、
十年来していた内職を再度して、
Sさんを、この作業所を助けさせていただくことを決めたのでした。
長文、乱文、
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。