京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 ひとり花見を

2011年04月06日 | 日々の暮らしの中で
             
道を抜けるのに入り込んだのは南北に一方通行の通りだった。見せてやろうと気遣い、待っていてくれたか。「わぁ きれいだ!」思わず口をついて出た言葉は至極単純。車両が脇を通るだけの幅はかろうじてあると思い、車を降りることにした。

とにかくきれいだ。遠景を楽しみ、花の真下に入って見上げまた離れしていると、「満開ですね」と、ご近所さんらしい女性が声を掛けてきてくれる。あいさつを交わして、女性は去った。こんなときにそれ以上のおしゃべりは欲しくない。
ただ息をのんだ、なんてきれいなんだろう。深く考え込むこともない。木の下に立ち、桜の花とさらにその先に広がる青い空へと抜ける明るさを眺めて感じ入る。ただそれだけの思わぬ出会いに気持ちが弾む。来年も忘れずに来てみようと思いながら、花の下をゆっくりと通り抜けた。

    
           代々上賀茂神社に仕えていた社家。創建は天命5年(1785)に遡れるという。

Jessieに見せてやりたいものだなあ。おんなじように「きれい~」としか言わないのだろうが。
季節の巡りに合わせて咲くのが待たれる桜だが、Jessieが来るのを首を長くして待つのも心躍る楽しみに違いない。


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4 コメント

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ひとこと(^-^) (ryo)
2011-04-06 23:15:17
「きれい!」のひとことに尽きますね!
これは、何という桜でしょうか。
少し、しだれていますね~

私も今夜はちょっと散歩して夜桜もみました。
桜も今週いっぱいということなんですよ~福岡も満開です。
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やはり誰かに・・・ (yattaro-)
2011-04-07 06:58:13
通りがかりに見つけた見事な桜。
今を盛りに「わぁ きれいだ!」
抜けるような青空にマッチ。また新たな見所発見でしょうか。
これほど見応え、やはり誰かに見せたくなりますね。一人だけじゃもったいない。
Jessieちゃんの弾む声が聞こえて来そうですよ。
そんな現実も間もなくですね。
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満開! ryoさん (kei )
2011-04-07 20:22:43
きれいでした。
花の密集度、枝垂れ加減がまたいい、という感じです。
見飽きることもなく、じーっと佇んでいたくなります。

ryoさんご覧の一本桜も強い生命力を感じさせる神宿る木のようです。
週末にかけての雨が問題です。情報ではまだ蕾も多いようでした。
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邂逅 yattaro-さん (kei )
2011-04-07 20:36:38
ゆっくり車を進めていて目の前に…、びっくりしました。
ほんとにきれいでした。
ふわ~っと、柔らかな広がりを見せて枝垂れている姿、なにやら意思を感じます。

見せてやりたいですね~、きっと記憶に留めてくれそうです。

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