京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

カネタタキが鳴く夜

2023年09月24日 | 日々の暮らしの中で
我が宿の杜鵑草が咲き出しました
  見においでませ まだしばらく楽しめます


キバナホトトギス、タマガワホトトギス、ヤマホトトギスなどの種類があるようだ。
花の紫斑が鳥のホトトギスの胸の斑紋に似ていることから、その名がついていることはよく知られるところ。

〈草の名は鳥の名に紛らはしければ、句には草の花なることの確かなるようにありたし〉
『俳諧歳時記』には実作上の注意が記してあるという。なるほど、「杜鵑草」。

玄関の縁先に腰を下ろして、境内の上に月を見あげた。
ちょっと肌寒いけれど、大きな闇を独り占めというのも悪くない。
カネタタキの鳴く声に合わせて、経文など唱えようか。

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2 コメント

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大きな闇を独り占め (Rei)
2023-09-25 09:01:26
ロマンチストでいらっしゃいますね。
何をお思いになったのでしょう?
ホトトギスといえば私には鳥です。
なぜか記憶にある一首。
「ほととぎすなきつるかたを眺むればただ有明の月ぞ残れる」
きっと一時期百人一首に必死になったころの賜物でしょう。
ホトトギスの胸の斑紋に似ていること>そうなのですね。
すみません!花も鳥も見たことありませんので。
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有明の月 Reiさん (kei)
2023-09-25 10:51:02
ああ、秋が来たなあと、
この数日のさわやかさに思いを実感しています。
鉦の音も高く響くようになりました。静寂さ、闇の効果は大ですね。

ふと思い浮かぶ歌があるというのはいいですよね。
一度頭に入ると忘れないものですね。
そう言えば、子規主宰で「ホトトギス」でしたね。
『ノボさん』を読んだのがちょうど1年前でした。
19日は糸瓜忌でした。
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