[米国事情]
米国での就職、金融機関との取引、納税申告、その他の場合に必ず必要なのがソーシャル・セキュリティ・ナンバー(Social Security Number =略SSN)、すなわち「社会保障番号」である。日本で言うところの「マイナンバー(個人番号カード)」である。これを持っていない事では話にならない、米国では何も出来ない。単なる観光客と同様なのである。
それで、州政府ビル内にある社会保障局のホノルル事務所を訪れた。係官にSSNをすぐ発行してくれる様、頼んだ。普通、移民ビザ(Immigrant Visa) で入国すると、国務省(U.S. Department of State) と国土安全保障省(U.S. Department of Homeland Security)が個人情報を共有し自動的にSSNが発行される筈なのだが、それが手元に届かない。
係官が 「1967年にすでに取得しているので、ナンバー・カードを再発行しますか?」と聞かれた。ちょと待てよ、1967年といえばロスアンゼルスの市立大学に留学した年だ。そういえば、学生アルバイトをするためにどこかの事務所に行って小さな紙切れを一枚もらった。当時は、移民であろうが、外国人労働者であろうが、留学生であろうが、旅行者であろうが無差別にSSNを発行していたらしい。今では考えられない事をしていたものだ。
その係官が30代の後半にみえたので、「あなたが生まれる前に取っていたんだ!」とジョークを飛ばすと、係官は若くみられるのが嫌だったらしく「いや、そんなことはないですよ!」と目を合わさずにボソボソと答えた。学生時代にもらったSSNは多分、京都の家の屋根裏部屋に記念硬貨と一緒に記念品としてしまってあると思う。とんでもない、それは記念品ではなく未だ「現役」なのだ!YS
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