京都園芸倶楽部の元ブログ管理人の書笈

京都園芸倶楽部のブログとして2022年11月までの8年間、植物にまつわることを綴った記事を納めた書笈。

雑草? いいえ、よく知っているハーブの花でした

2021-03-12 12:19:18 | 園芸・植物・自然環境
鞍馬や貴船方面と八瀬方面とを結ぶ叡山電車の始発駅である出町柳から一駅目の元田中駅。その駅近くにある住宅街の花壇でひっそりと咲いていたのが黄色い、というよりクリーム色の細長い4つの花弁が特徴的な花。




ぱっと見て「アブラナ科の植物だろうな」というのはわかったのですが、どこかで見たような気もするし、そうでもないような気がするし、花の色や花弁のかたちは違うけれどオオアラセイトウ(大紫羅欄花)に似ているように見えれば、ハマダイコン(浜大根)にも似ているなと、年々ポンコツになりつつある頭でつらつらと考えてみても名前はなかなか出てこず。


ショカツサイの花(金戒光明寺北門近くで2020年3月撮影)



ハマダイコンの花(過去記事より再掲。三重県四日市市の末広橋梁付近で2019年5月撮影)


写真を数枚だけ撮影しておいて、雑草だとしたら花壇には植えないだろうし、何だろうなと思いながら帰宅して、まずは「アブラナ科/野菜/花」で画像検索をしてみたら、すぐに出てきました。

ハーブとしてよく知られるルッコラ(ロケット)の花でした。和名で呼ばれることは少ないですが、キバナスズシロ(黄花清白/黄花蘿蔔)という名前がつけられています。アブラナ科でも別属ですがおそらくダイコン(大根)に似て、黄色い花を咲かせることが和名の由来でしょうか。ハマダイコンを思い浮かべたのも宜なるかなですよね。


1枚目の写真のルッコラを別角度から撮影


通常は4月から5月頃に種子を播いて、5月から8月にかけて収穫した葉をサラダ等に利用して食べますが、暖かいところだと秋に種子を播いて、年内に収穫することもできるようです。

ひょっとしたら秋に種子を播くか苗を購入されて、最初はせっせと食べてられたもののそのうち飽きてしまって、放置しておいたら花が咲いたというような状況でしょうか。

花が咲いてしまうと茎に毛も生え始め、普段食用にする葉は硬くなってしまうので、これでは「おいしそう」とは見えないかもしれませんが、じつはこの花もエディブルフラワーとして使うことができるそうです。

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