先日1月22日(日)京都看護大学にて、「助産師さんのマーケティング」研修会を行いました。
今回の研修は、「助産所運営-基礎編-」の科目に相当する研修でもあります。
京都以外の県外の方も含め、事前予約を超える47名の方が参加していただきました。
帝塚山大学経営学部の菅万希子先生を講師に迎え、マーケティングについて分かりやすくお話いただきました。
普段なじみのないマーケティングですが、
助産師として相手のために何ができるか、どんな価値があるのか、
お母さんたちなどの相手が何を求めているか、消費者(相手)を知ること
など、助産師として、自分が行っているケアについて振り返る機会になりました。
講義の後にはグループワークを行いました。
さまざまな雑誌の写真から「京都」「お産」「助産師の現状」「助産師の将来」を表すものを、それぞれ発表していただきました。
「京都」は和菓子や、抹茶など和に関する写真が多かったです。
「お産」は、タオルなどお祝いごとに関するもの
「助産師の現状」はお肉やペアワインなどとユニークなご意見も。
「助産師の将来」は積立投資のようにコツコツと積み上げていく、といった発表がありました。
このグループワークでは、それぞれのテーマについて、潜在している思いを顕在化することができました。
自分の思いに気づくことができるグループワークでした。
最後に、菅先生から研修申し込みの際に参加者の皆様に行ったアンケートの集計の発表がありました。
助産師が仕事に対して満足感を得られるには何が関係しているのか、
助産師としての自尊心の高さや、仕事に対する報酬への意識があまり高くないなど、今までにない助産師という職業の視点を教えていただくことができました。
2時間弱の研修会があっという間に感じてしまうほどの充実した研修でした。
<アンケートより>
・マーケティング??というところからわかりやすく楽しく学ばせて頂きました。自分でそこを活かすというところまでは今日、明日では無理だと思いますが、そういう視点があるということを考えながらは働いていきたいと思った。
・違う視点を学べてとてもよかった。もっと自分たちの評価に対する対価を上げたいと常に思っていたので今後の参考になった。自分たちの満足だけでは、だめだと思った。
・とてもユニークな研修会だったと思います。今後も継続的にこのテーマで研修会を希望します。
・助産師の対価やマーケティングについて考える機会がなく、業務をしていたことに気づいた。講演会のワークショップは楽しく参加でき、皆様の創造、思考が面白かった。
・病院の分娩数、患者数を増やしたい。そのための基礎を知ったような気がします。
・マーケティングについて、これまで知らなかった内容や助産師(参加者)が感じているニーズを知ることができて良かった。現在行政が行っている手広いケアと医療機関が行っているケア、非医療者が行っているケアの狭間で、助産師のボランティア精神で行われているケアも多く、また各々の助産師によって考えも異なり、課題が大きいです。先生が仰っていた“助産師のブランド化”ができると良いと思います。
・菅先生の次回の講演を又お願いできたらと思います。
・次回も第2回をして下さい。
開業助産師だけでなく、保健指導や病院・診療所でもマーケティングを今後の活動に生かすことができると思います。
大好評のうちに今回の研修を終了することができました。
教育委員会より講師の菅先生、場所をお借りした京都看護大学、そしてご参加していただいた皆様、事前のアンケートにご協力いただいた皆様に、お礼申し上げます。
ありがとうございました。
文責 松島亜弥