興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

コサギとのおしゃべり

2017-03-03 | チラッと世相観察

川べりにコサギが一羽、立っていました。

一本足で立っています。
まるでフラミンゴのようなコサギです。

でもネットなどで調べると、片足で立つ鳥はフラミンゴだけではないようですね。
ツルもそうだし、コウノトリもインコも一本足で立つことがあるとのこと。現にこのコサギもそうです。

ツルにいたっては、眠るときも一本足で眠るのだそうです。
(『ツルの大研究 ― 人に幸せをはこぶ鳥のひみつ<国松俊英・文/関口シュン ・ 絵/2006年 PHP研究所・刊)

この『ツルの大研究』という本によると、一本足で立つのは体温の無駄な発散を防ぐためとあります。片方の足で立ち、もう一方はおなかの羽毛の中に、冷えないようにしまいこんでおくのです。

北海道の釧路湿原にすむタンチョウは、冬の間、浅い川の中で一本足で立って眠るのですが、それは、外の気温がマイナス20度になっても、湧き水である川の水温は10度くらい。外気温よりずっと温かく、凍らないからで、それに加え、体温の低下を少しでも少なくするため、片足をしまいこんでおくのだそうです。
さらに川の中なら、キツネや野犬などの外敵が襲ってくる心配もないのです。

この『ツルの大研究』は、ツルの生態から、めでたい鳥として古くから日本人に親しまれてきた文化的な側面まで、鶴の世界を多面的に探っています。
児童書と銘打っていますが、大人が読んでもおもしろい。写真が多く、イラストも丁寧で、分かりやすい。
お子さんやお孫さんへのプレゼントにしたら、喜ばれること請け合いです。
https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-68582-3

 

 

 

    

コサギがこちらを向きました。
わたしのほうを見て、何か話かけてきます。

コサギ「おじさん、『サギの大研究』という本はないの?」
わたし「さあ、どうかなあ」
コサギ「ツルもいいけど、サギもおもしろいと思うよ」
わたし「そうかい? 一度探してみるよ」
コサギ「シラサギはいつも、あくまでも白く、清廉潔白な人物の象徴でもあるんだよ」
わたし「なるほど、今は ‘鷺を烏(サギをカラス)’ と言いくるめたり、逆に ‘烏を鷺’ と、口先でまるめこもうとする人が多いからねえ。サギの本、今こそ必要かもしれないね、うん」



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