星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
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Paul Weller 4.1@ZEPP TOKYO & 3.29@中野サンプラザ③

2006-04-02 | LIVEにまつわるあれこれ
中野サンプラザの演奏も素晴らしかった! けれど、、
英国のギグみたいに、どうしてもスタンディングで見てみたかったの。。。
(立見は私には無茶なのだけれど、兄貴のLIVEなら人とぶつかって躰痛めたりとか、押されて気分悪くなったりとか、しないかも、、と)
、、それに、、あさってのU2(当初予定では)観るつもりで頑張ったんだから、、と。
これは言い訳中の言い訳。。でも、行って良かった。

兄貴、嘘みたいにカッコ良かった。(全然嘘じゃないです)
濃紺かカーボングレイに見えるシャツに、愛用の小豆色の(でいいのかしら)SGが似合う。
ギターの弦を掻き切るばかりにアップストロークの腕を振り上げたり(熱くなるとこれがJAM時代のまんまの恰好になって、、)。。ギュイイーーーーンってスクラッチしたり、ピック放ったり(これは1度だけ。羨ましかった!)、、ジェフ・ベックの如く指弾きしたり、ドラムの前に3人かたまってセッション状態になったり。本当にギター弾きまくりの兄貴が観られて、それがすごく印象的だったし、音的に大満足でした。

2日目のZEPPでは懐かしのサプライズは無し。
だけど連日、曲を変えてくれているようで、ZEPP1日目は、That's entertainmentとsunflowerをやってくれたそうです。2日目の昨日は、Peacock Suit。

新しい曲では、中野サンプラザと、ZEPPとで少し変えて、アルバムほとんどの曲をやってくれた感じ。
もうこれなら全日程見てもいいなあ。
先日、新譜の[10]~[11]の流れが、、って書いたけれど、 初日にまさにその曲順でやってくれたのにはとてもとても感激しました。2曲ともすごく美しい曲で、fly little birdは眼を閉じて空を仰いで聴きたいような曲。中野サンプラザでほかに鳥肌ものだったのは、roll along summer 。スティーヴのJAZZっぽいドラムスが素晴らしくて、ウェラー&クラドックの繊細なギターもぴったりで、絶品。まあとにかく、4人が4人とも、非常に巧くて、演奏の素晴らしさでは中野サンプラザは圧巻だったのではないでしょうか。

ZEPP2日目は、、会場の雰囲気もやっぱり違うのね。
中野は平日だったし、電車の通勤風景そのまま流れてきた感じの普通さだったけれど、ZEPPの前で待つ人々の中には明らかにウェラー風の髪型・服装。年齢層も結構若い。私のチケは当然後ろの方だったんですが、ぎりぎりに来る人が多くて、中央のバーで見れました、最高!
客電おちる前から拍手が湧いて、、中野の2曲目のサプライズは無かったものの、4曲目のPeacock Suitまでで私は熱狂。
新譜からのfrom the floor boards up のプロモがめちゃめちゃカッコ良くて、あの映像で踊ってる女の子がすご~く可愛くて、年も顧みず「あんな風に踊っていたい!」って思っていたけど、あの疾走感、スタイリッシュさ、熱い! 「Studio150」のTheBottle(こちらは聴けず)といい、激しい曲のウェラー兄貴のノリは天才的ですね。
リズム隊のスティーヴとデーモンが、LIVE8でThe Who のバックをやっててとってもびっくりしたというのは以前に書きましたが、素晴らしい安定感で、スティーヴって本当に巧い人なのですね、、そしてデーモンは、アシュトン・カッチャーにも似たハンサムだし。。ZEPPの興奮状態になると、たまに演奏がわやわやになったりしたけど、、(これは主に兄貴が?、、笑)。クラドックのギターは、やっぱり好きです。こないだまでGyaOでStudio150 のライブをやっていたけどギターの人が違う人で、、、ご免なさいど~してもダメでした。兄貴がSG2台を使い分けてソロを弾いてた曲も良かったなあ。ああいうべつに早弾きじゃないけどインプロヴィゼーションぽい、バンドと絡みつつ熱く盛り上がっていくようなギターは大好き~、、と言ってもあんな風にソロを弾く所は初めて見たのです。

新曲、wild blue yonder は、何て意味なんだろう。。蒼穹のかなた、という感じ、、?
これが、、なんだか、、クラッシュのロンドンコーリングみたいな気がして。。ザ、ザ、ザ、ザッ、ってリズムで。。
歌詞が聞きとれない自分が情けないですが、、なんだろう、ちょっぴり暗さのある曲調で、ダンサブルな曲でもないし、、それに途中ワンマイクでデーモンと掛け合いをするのもなんだか珍しくて、、。不思議な攻撃的な曲でした。今でもいつまでも、姿勢がアグレッシヴなんですよね、兄貴は。それだからこそ、あんなに男の人に人気があるんでしょうね。

兄貴、赤ワイン飲む、煙草吸う、、ピアノ弾き終えた兄貴にデーモン、さっと煙草を渡す、、やっぱり兄貴だ(笑)

アンコールのI wanna make it alrightでは、大人の色気も漂います、ハスキーながらセクシーな声。
そしてそして、エンディングのtown called maliceでは、飛び跳ねてる会場に光があたって、パパパパパラッパーの後のワンコーラスも兄貴は嬉しそうにみんなに歌わせてましたっけ。

終わった後、アナウンスはあったものの、そんなに急には追い出されずに、余韻に浸りつつもう一度飲みなおす人たちも多くて、、、ああ、良かったなあ。。カッコ良かったなあ。
オデッセイの炎天下の兄貴も爽やかだったけど、ギター延々と弾いて、脚踏み鳴らすように踊りながらリフを刻む姿は倒れそうなくらいカッコ良かったです。(いくら言っても言い切れないな、、)

兄貴は桜の下で、美味しいワインが飲めたかな、、?