星のひとかけ

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月のミルク… :イタロ・カルヴィーノ「月の距離」

2021-09-21 | 文学にまつわるあれこれ(妖精の島)
中秋の名月、、 東京は夕方から曇ってきて いま外を眺めてもお月さま見えません。。

代わりにおとといの月を。 昇ったばかりの柔らかい感じのする十三・五夜くらいの月。





 ***



『レ・コスミコミケ』 イタロ・カルヴィーノ著. 米川良夫・訳


今は ハヤカワepi文庫で出ているそうです。 これは70年代の古い本。

このなかに 「月の距離」という短編があって、 昔、 月と地球はもっとずっと距離が近くて、 満月の夜には海も膨張して海面があがるので 舟からはしごをつたって月にのぼれるくらいだったんですって。。

それで満月になると月にのぼって 月のでこぼこした表面の岩かげにへばりついている「月のミルク」を集めてくる漁師たちがいたんですって。

月のミルク、、、 その採り方の描写を読むと、 ちょっと磯の岩ノリなんかを集めてくるみたいな感じで不思議だけどクスっと笑ってしまう感じもあって、、


だけど これは恋の物語です。。


月と 女と 猟師の

三角関係・・・ いえ、、 もうちょっと複雑かも知れない


そんな  むつかしい愛のお話です。




   ***


なんて 言っていたら…


きれいなお月さま  昇ってきました。







どうぞ  素敵な夜を…

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