青柳碧人(あおやぎあいと)という人の、昔話ミステリーでした。
一寸法師、鶴の恩返し、浦島太郎など、昔話の世界に殺人事件を持ってきて、そこでいかに事件が起きたのかを解明していく、そういう仕掛けになっていました。
最後のお話は、絶海の孤島・鬼が島で次々と鬼が殺されていき、犯人は誰かというものでした。あれ、どこかでこういう物語あったなあと思ったら、アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」というのの鬼ヶ島版でした。
鬼はとても穏やかで、人間がとても恐ろしい生き物だというのは、今さらながらそうなのかもしれないと思いました。だから、犯人は桃太郎さんの落とし子だったなんて、何だか、その通りではあるのだけれど、少し辛いものがありました。
そうだ。おもしろかったかどうか、それが知りたいのだけれど……?
ハイ、そうですね。昨日は読書しまくりで、とうとう禁断の吉川英治さんの「三国志」を買ってしまって、ずっと読み続けてしまいましたし、川端さんの小説も読んでしまうし、小説ばかり読んでました。
そして今は、あいにくの雨かあ。昼から晴れるというし、昼から、どこかへ行きますか。質問に答えてないけど……。
おもしろかったけれど、何かずるいなあと思いました。「赤ずきん……」の方がおもしろかったかも。いや、もっと分析的に読まなくちゃ。おもしろいだけで判断したら、それで終わってしまう。
何か心に残ったのか? それもわからなくて、済まない感じです。また、三国志読みながら、考えたいと思います。