21時半になりました。窓を少し開けて夜の空気を入れています。たぶん、黄砂入りの空気なんでしょう。そう言えば、夕方も何となくモヤっていました。春だから、夕暮れだから、こんなにモヤっとしているんだと単純に考えてたけれど、実はそうではなかったようです。
大量の黄砂が飛んできています。だから、たそがれ色の茜色じゃなくて、黄色くぼんやりした夕陽だったんですね。知らなかった。春だからだと思っていました。だまされてた。すべてお隣りの国のマジックというのか、まやかしというのか、攪乱というのか、私たちは本当の春の夕暮れを見られなくなっていたんですね。
それなのに、満月を見ようとして東の窓を開けて見たけれど、これは化学物質に入り込まれそうです。もう、月はあきらめて、窓を閉めるかな。一応見えているんですけど、輝きもモヤがかかってるのかもしれないな。
気になってたお寺の枝垂桜を、お昼ごはんを買いに行ったついでに、少しだけ見せてもらおうと、お寺の駐車場にクルマを止めました。
そうしたら、低い土塀の上で、スズメの家族なのか、六、七羽、羽を広げてグタッとしたり、ひとりだけ瓦を飛び越えて好きなことしてたり、みんながリラックスというよりも、個々にふざけあっているような、リラックスタイムというのか、しばらくみんなが思い思いの姿勢で行ったり来たりしていました。
私がドアを開けたら、みんな飛び去るのがわかったので、しばらくクルマの中からそれぞれの様子を見させてもらった。みんなそれぞれがおしゃべりするのではなく、羽を瓦に擦り付けたり、同じようなことをしているようでした。
それがどういう意味があるのか、おしゃべりしているのか、家族なのか、よくは分かりませんでしたが、ずーっと見ていました。
写真も撮ってみたけれど、スズメはアップにすると、目が怖いし、もっとおしゃべりの内容が分かれば、もっとこちらとしては楽しいのですけど、そこまでは分からなくて、クルマの外に出ました。そしたら、みんな飛び去って行きました。
仕方がないので、枝垂桜を下から見上げて写真を撮りました。
ここの桜の写真も、もう今年最後なのかなと、少し寂しい気分で仕事に向かったのでした。