今日の新聞に、『甘い生活』(1960 フェリーニさん監督)に出ておられたアヌーク・エーメさんが亡くなったというのが出ていました。私なりに少しショックでした。今さらながらネットで調べてました。アヌークさんのことはウィキペディアが教えてくれますが、新聞に出ていたお嬢さんのことはわかりませんでした。
アヌーク・エーメさんは、1932.4.27~2024.6.18 という生涯を送られたそうです。92歳で亡くなられた。うちの父と同世代の方でしたか……。私は、そういう方たちの後を追っていたんですね。そして、その人たちを自らの世界で遊ばせていた映画監督のフェリーニさんに憧れました。20代後半からずっとそんな風に過ごしてきました。フェリーニさんが亡くなられてから、何だか私は映画の楽しみみたいなのを忘れてしまってたかもしれないな。あの大騒ぎする感じ、60年代のクレージーキャッツの映画みたいな感じ、ああいうのがなくなってしまった。また、思い出さなきゃ! これからも、すごい人たちはたくさん出てくるのだから、その人たちもちゃんとフォローしたいです。
それで、アヌークさんは、ギリシャの映画監督さん(ニコ・パパタキスさん)と結婚されて、お嬢さんがマヌエラ・パパタキスさんで、お父さんの姓で俳優業もやっているそうです。お母さんのアヌークさんが亡くなったのも、マヌエラさんがinstagramに載せたそうで、それを新聞は記事にしたみたいです。
今では、新聞って、そうしたネット情報の後追いをするしかないのですね。何だか寂しいけど、人の情報は個人からスタートするわけだから、人はそれぞれに個人のニュースを流すし、お母さんが大スターであれば、娘さんは当然母の死も伝えるのは今の時代は当たり前なんですね。そうした個人のニュースをまとめて新聞は載せる。「まとめる」というのが新聞の技量であり、情報はたくさんあふれているから、いかにキャッチするかが勝負というところなんだな。
それにしても、ネットにしても、カタカナで「マヌエラ・パパタキス」で検索してもサッパリで、日本語の情報はものすごく取り残されてる感じです。すべては英語・アルファベットで流れていて、それらをどれだけ受け止めるかが勝負なわけでした。今さらに知るというところかな。世界から取り残されてる日本は、あとからノコノコ遅れて情報に到達する、そういう風にやっていくしかないのかな。
まあ、私はオジイなんだから、新聞に教えてもらったことから右往左往しようと思います。
とにかく、アヌーク・エーメさんが亡くなった、というのをしっかり受け止めたいです。映画も見直したいです。
私は、マヌエラさんのインスタグラムをフォローすることにしました。英語やらフランス語やらが出てくるかもしれないけど、なかなか楽しそうなページでした。インスタグラムも、そんなに面白いものではないし、みんな動画に頼ったり、もう自分自慢ばかりなんだけど、厳粛な事実は受け止めなくちゃ。シンミリしなくちゃと思います。