甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

胡人俑から要人俑幻想

2018年03月15日 21時33分09秒 | わたしの好きな絵!

 いかにも長安の都にいそうな、宮廷美人のようです。たおやかなのはこちらという気がします。のびのびしている雰囲気。実際は、宮廷で生きていくには、相当の苦労があっただろうし、闘争の日々だったことでしょう。



 こちらは、胡人の女性なんだろうか。まさかね、たぶん、中国女性だと思うのだけれど、こちらの女性の方がぶりっこというのか、純真ふうです。みためで判断はできません。でも、どんな子なんだろうと気になるのは、こちらの女性かな。

 まあ、私のつまらない趣味です。失礼しました。二人とも、唐の都にいた女性であるのは確かです。



 このヒゲのオヤジは何なんでしょう。訳知り風だな。キャラバンの責任者というのか、たくさんの品々で大儲けしようという気概がヒゲに出ています。

 焼き物なので、ヒゲがスーパーカーのウイングみたいになってますけど、実際のヒゲは確かにフサフサ生えてはいただろうけど、こんな鋭角的なものではなかったと思われます。多少のデォルメが入っている。

 でも、それによってこの人のしたたかさ、怖さ、ドライさが出ている。



 シルクロードを越えてきたのは、砂漠の船があったからで、それがラクダさんたちでした。

 ラクダは現在の動物園ではツバを吐きかける攻撃的な生き物だけど、唐の時代は、それは重宝されたはずです。彼らがいてくれて広大なユーラシア大陸を渡ることができたわけですから。




 このラクダを操るのも、やはり中央アジアの人々です、だから、私は、日本でお相撲を見ると、しばらく忘れていたアジアというのを思い出すことができます。

 栃ノ心さんのジョージア、モンゴルのたくさんの力士さん、ブルガリア、中国、いろんなところからシルクロードの終着点(たまたまだけど)の日本で相撲というスポーツ界にいる。



 このウインクをする俑も不思議です。写真でははっきり見えないけど、右目でウインクしています。どうしてそんな表情をとらえたのか、たぶん、当時の人々にとって、シルクロードを越えてきた人々の表情・風俗など、とても珍しかったのだろうし、わりと親近感をもって接していたのだと思えます。

 そして今は? 中国の人たちはどうなのか、それはわからないけれど、少なくとも政府としては、中国語をしゃべれば、中国世界に一応は入れてやるけれど、自分たちの言語・風俗・文化にこだわる人々は、排除しようというながれになっていないか、そんな気がします。

 チベット人であろうと、ウイグル人であろうと、南部の少数民族であろうと、ベトナム系、朝鮮系であろうと、政府に従い、中国語をしゃべるなら、底辺を支える民族として扱ってやるけれど、イヤというなら疎外し、抑圧してやろうというのが見え見えな気がします。

 周辺民族の文化や風俗に対する愛や理解はないようです。唐の時代と大きく隔絶してしまいました。小国の日本から来た阿倍仲麻呂でさえ、言葉がしゃべれたら、官僚として採用してくれた広い心はありません。

 胡人たちの姿を自分のお墓の中へ持っていこうという、好奇心というのか、何でも取り込んでしまえという気分はないですね。今は何でも一つに統一することが大事みたいです。

 残念だなあ。


 それで、ふと思いました。まさか、そんなことはないと思うけれど、習近平さんが古墳を作るとしたら、どんな俑を入れるだろうと思ったのです。

 人々を俑にするか? そんなものは必要なし。プーチン俑、メルケル俑、アベ俑(作る価値ないか……)、トランプ俑、ジョンイルとジョンウン俑、オバマ俑も欲しいな。かくして世界の要人たちを自分があの世に行く時の家来として地面の中に連れていくのではないかと。

 あの人の支配欲はどこまでつづくのか。せめてプーチンさんくらい長くやりたいと思ってないかな。プーチンさんはまがりなりにも国民の支持は得ていると思うけど、習近平さんの位置って、絶大なのにあぶなっかしいところにあるなあとも思いました。

 つまらない思い付きでした。でも、人々への思いやり、それは全く感じられない。ただ支配・統括・抑圧したいだけ、としか見えない。でも、権力者を続けるのはプレッシャーもあるんだろうな。胃が痛くなるときもあると思います。だから、あんな顔をしているんだと思う。


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