リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
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ホームレスを狙った銃撃事件

2022年07月26日 | 日々の風の吹くまま
7月25日(月曜日)。☀☀☀。うは、朝からあっつぅ~いっ。今日は30度くらい行きそうだなあ。ということで、ミニで露出度アップのサンドレスで「武装」して、朝ご飯を食べながらスマホをオンにしたら、いきなり「Emergency Alert」がパッ。政府が全国ネットとして立ち上げた緊急速報システムで、自然災害の発生とか子供の連れ去りといった緊急事案があると、ネットやラジオ、テレビと言ったメディアの他に対象地域の携帯番号にも速報を出して注意や協力を呼びかけるもの。同じメッセージを見たカレシは「何でオレの番号に送って来るんだ」と文句を言ったけど、それ、携帯会社のデータにある番号一斉発信したんで、特にアナタ宛に送って来たんじゃないのよ。天気サイトにも発令中の警報や注意報を知らせるバナーにPublic Safety Alert(治安速報)として高温警報と一緒に流れていたから、よほどの重大事件なんだろうね。

この辺りでは山林火災や河川の氾濫といった災害の危険性は聞いていないので、何かの大事件かなと思って天気サイトの速報を開いてみたら、あら、警察から注意を呼びかけるメッセージ。重要度「高」となっていて、読んでみると、ニューウェストミンスターから25キロくらい先の郊外のラングレー市の中心部で複数の銃撃事件があって、安全のために市の中心部では外に出ないで、警察の指示と制限に従うようにという内容。容疑者の風貌や服装が大文字で書かれていて、見つけても決して近付かずに、緊急電話(911)に通報するようにとのお達し。最近はギャング同士の銃撃事件が増えているんだけど、こうやって公共の緊急速報システムに警告を載せたところを見ると、これは何だかアメリカで多発している無差別銃撃事件のような感じがするな。コロナの制限が解除されて、人の動きが自由になったとたんに、次々と一般道路などでの無差別襲撃事件が起き始めて、何とも物騒な世の中になったもんだと思っていたけど、だいたいが何かむしゃくしゃしていたような人間が、ひとつの事件のニュースを見て「じゃあオレも」と言うように通りすがりに近くの人を突き飛ばしたり、いきなり殴ったりというもので、銃を使った襲撃は初耳。

速報はメトロバンクーバーを対象としたものだそうで、その後のアップデートでは「危険は去ったが、引き続き要警戒」になり、午後には新聞メディアに一斉に「容疑者を含む死者3名、重傷者2名」の速報。実際に最初の銃撃があったのは午前3時だったそうで、6時過ぎには警察が容疑者を発見し、一斉に速報が流れた6時半頃には容疑者は警官に射殺されていたらしい。複数の場所で被害者が発見されたので、単独犯ではない可能性も考慮して、「十分な注意」のために単独犯であると断定されるまで速報を流していたと言う話。その後少しずつ詳細が報じられるにつれて、事件は夜中頃に始まり、周辺の商業施設にも銃弾が撃ち込まれていたこと、被害者が駐車場やバス停など寝ていたホームレスの人たちだったことがわかって来て、ため息が出るばかり。コロナでの経済混乱に次ぐインフレで、郊外のラングレーでもホームレスの人たちが増えているそうだけど、ニューウェストには前からあちこちにいるし、このところ特にダウンタウン地区では物騒な事件が続いているんだから、社会主義者を標榜するんだったら、ほら、おしゃれな街づくりなんかにうつつを抜かしていないで、市民が貧富に関係なく安心して暮らせる安全な街づくりを考えなよっての。

何だかなあとという世の中だけど、箍の外れた連中は横に置いといて、今夜はArts Clubが『Kinky Boots』の上演とプライドウィークに合わせてコミュニティサービスとしてやるドラァグショー。無料なのであっという間に満席になって諦めていたところ、ピクニックでカレシからその話を聞いたキーヴァンが「無料のイベントはいつもかなりキャンセルが出るから、空席待ちのトップに入れとくよ」と言ってくれて、翌日に席が空いたと確認が来ていたもの。キャバレーやナイトクラブなどでは昔からあったエンターテインメントだけど、ジェンダー差別の排除と共にドラァグクィーン(キングもいる)がパフォーミングアートのジャンルのひとつとして認められつつあるのは素晴らしいことだと思う。地元のアーティスト4人とKinky Bootsのキャストの4人の特別出演で、手拍子を取ったりヤジを飛ばしたりの客席と一体になっての賑やかなショーはすごいパワーに圧倒されてしまった。ブラヴォー。


夕暮れのフォルスクリーク(サイエンスセンター)



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