「札幌出身です」と言いますと「スキーがお上手でしょう」と言われ、その度に肩身の狭い思いをします。
「体育」は冬になれば球技も跳び箱もなく、近くの山に登っては終日「スキー授業」となり、
憧れの君が雪煙を舞い上げて滑る姿にときめいたものですが、自分が滑るのは苦手なんです~
北海道銘菓「山親爺」
くまさんでも、鮭を背負ってストック無しでスイスイ滑れるというのに
札幌について書かれた本を読みました。
『札幌 解体新書 世界一やさしい札幌の教科書』(一般財団法人 えぞ財団 2024年発行)
読み進めるうちに、気になる文章を発見しました。
あの黒澤明監督が、映画『白痴』(1951年)のロケ地として札幌を選んだと知り を購入。
『白痴』(昭和26年)
左から 三船 敏郎 森 雅之 原 節子
森雅之氏は有島武郎の子息であり、この映画のロケ地となった有島邸(大正2年)。
現在は「札幌芸術の森」に、当時のまま移築復元されています。
「はっとり和光」は「銀座和光」と思い、舞台となる邸宅に飾られた品々に目を凝らしたのですが、
何しろ画面が暗くて黒くて、何が何やら??
3代目の札幌駅舎(明治41年)
映画が公開された年に4代目の建設が始まりましたので、映像として残っているのは最後かと。
模して建てられた駅舎を「北海道開拓の村」の正門に見ることができます。
札幌駅前「鉄道管理局」(映画撮影の5年後に焼失)
「停車場通り」(現在の「札幌駅前通り」)
吹雪の日を待って撮影したそうです
古い冊子を入手しました。
『札幌』(岩波書店 昭和32年発行)
札幌駅前
昭和32年といえば「さっぽろテレビ塔」が完成した年です。
地下鉄が開業するのはこの14年後、札幌オリンピックを控えた1971年の暮れです。
ドストエフスキー原作の舞台である、帝都サンクトペテルブルク。
黒澤監督がインスピレーションを得たという、当時の札幌の美しい街並みを想像しています。
お読みくださいまして、ありがとうございます。
札幌の珈琲「森彦の時間」に
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