らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

J.Brahms SQ Nr.1

2017年04月07日 23時59分59秒 | クァルテット
 新年度に入り、山形Q最初の練習日。

 本日から4日間連続で、リハーサルを予定しています。1日目おわりました。結成以来、4日連続でリハーサルをするのは、初めてじゃないかしら。1週間で、本番やらリハーサルで5日間活動した事はあったけど、4日間連続のリハーサル期間をとるのは初めてのようです。

 普段は、オーケストラの業務の間にリハーサルをしているので、連続して行うのも最近では難しい状況で、ここである程度詰めないと4/23の第63回定期演奏会に向かえないので、頑張りどころです。

 今回のメインは、J.ブラームスのNr.1。

 山形響の今年度の定期演奏会で、J.ブラームスの交響曲全曲取り上げるのに完全に乗っかっちゃっているわけです。

 この第1番の弦楽四重奏曲は、彼の交響曲の作曲過程と似ているところがあって、先人(L.v.ベートーヴェン)の偉大な作品群を意識して、約20曲もの習作を書いて、それを破棄した上で約8年間もかけて作曲されたものです。

 J.ブラームス自身は、その破棄した20曲もの弦楽四重奏曲を世に出しては駄目だと思ったようですが、もしその楽譜が発見されたら、弦楽四重奏界(そんな言い方があるかわかりません)では、ものすごい話題になるでしょうね。L.v.ベートーヴェンでもハイドンやモーツァルトに影響を受けていると言われている作品が残っているし、ハイドンとモーツァルト二人の間にも影響しあった証拠がいくつも上がっています。誰でも誰かに影響を受けて作曲しているのでしょうから、初期作品については、世間はおおらかに扱ってくれるでしょう。

 習作を完成させて出版していたら、現存している弦楽四重奏曲は、第21番から第23番になって、J.ブラームスの後期の弦楽四重奏曲として、神格化されていたかもしれません。我々にとっては夢のような話です。

 このNr.1は、山形Qでは初めてチャレンジするのですが、個人的には学生時代に組んでいたクァルテットで練習して、レッスンを受けたりしていました。当時と版が違うので楽譜の風景が違いますが、何度演奏しても、何度聞いても名曲だと思います。

 是非!会場で!!

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