私は最近の日本は、安倍政権の「強い日本」という言葉に表れている様に、かつての富国強兵の様な、経済至上主義の空気で染まりつつある、ある種全体主義の気配も感じる様子になってきたと、感じています。
そこでそれは正にかつての日本やドイツが戦前にハマったパターンで、その頃、明治や大正時代や昭和の頃に、軍国主義や愛国思想などと戦った人達の足跡をたどることは参考になると思い、本屋やウィキペディア(すごく克明な情報でリンクでもたどれてすごく参考になりました。)でいろいろ調べました。
(私は趣味の少ない人間で、大学も文学部の歴史学コースに行った様に、歴史好きでして、これからは息抜きと少し実益もかねて、休日歴史研究家を目指しています。)
そこで戦争に傾く勢力と戦った自由主義、国際協調、リベラル系の人達を見ていくと、
最後の元老の西園寺公望、
大本教の出口王仁三郎、
中国民主化のために孫文を応援した大陸浪人の宮崎 滔天
それに周恩来の足跡も
いろいろ参考になりました。
なかでも個人的に興味深かった人物が牧野伸顕という人物です。
彼は明治や大正、昭和期の政治家で、軍部や薩長閥や226の様なテロと戦った、自由主義、知性主義、国際協調、リベラル派の実務家の政治家や内大臣だった人です。
国際連盟で人権の尊重や保障を求める提案をしたのも彼です。
牧野伸顕
wikipedia
彼はいわゆる育ちのいいボンボンですが(大久保利通の息子)ですが、よく勉強した人で、大久保の合理主義や無我を引き継ぎ、天皇崇拝を大義名分にした軍国主義の同調圧力の空気の中で、開明的で自由な思想を保ち、かつ薩長閥や軍部勢力とも関係を断つわけではなく、交渉や話し合いを進め、そのせめぎ合いの中で、実質天皇の相談役として、軍国主義をくい止めていました。
私はなんとなく牧野伸顕はキャラクター的に自分と類似性があるかと思い、彼の足跡から真摯に学ぼうと思うと思い、また彼のある意味文化系の趣味も参考になり、良いプラスの影響をもらえました。