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「サイコパス•インサイド」の著者であるジェームズ•ファロンが全米中で、いや世界で大きな話題となりました。と勝手に言ってるだけだが。
神経科学の権威で、医学部教授でもある彼が、何とサイコパスの脳と殺人犯の遺伝を兼ね備えてたという。その著者が50歳を過ぎて、自分の脳の謎解きの旅を始める。IQ150を超えるサイコの脳への果てしない旅とは。
ファロン氏と妻とは40年以上も連れ添い、3人の子供に恵まれてる。彼の現在の社会的な地位が示すように、彼も家族も全くの健全&健康そのもので、かつ模範そのもので、凶悪な犯罪とはどう考えても無縁である。
しかし、著者とサイコ系殺人犯とはどう異なるのか?
そもそも、サイコパスの凶悪殺人犯の脳はどんな風になってるのか。遺伝子は環境はどう絡んでくるのか。そこで今日は、貴方の周りにもしつこく付き纏う、あの悍ましいサイコ系変態野郎の"イカれた"脳みそのお話です。
サイコ野郎の腐った脳みそのお話
人の脳みその最高幹部(CEO)とされるのが、大脳中枢の一つである前頭前皮質(PFC=PreFrontalCortex)と言われるもので、ヒトは29%、チンパンジー17%、犬7%、猫3.5%とされます。
この領野こそが人を人らしくしてる、ワニやヘビにはない大切なCPUなのですが。凶悪犯やサイコキラーや異常なカリスマ性を持つ独裁者は、このパーツが弱いか機能してない事が明らかになってます。
”世界の8人”の大金持ちもこれに属すると、私は勝手に推測してんですが(笑)。一方、彼らも我ら大衆を、お情けを持つ無能な脊椎動物と見なしてるのでしょうか。
これから先は長く理屈っぽい話になりますが、この前頭前皮質(PFC)は、フューチャー•メモリ(未来の認知機能)とも言われ、今や大きな注目浴びてる脳みそです。
この領野は、背外側部(dl-PFC=DorsoLateral)と眼窩前皮質(OFC=Orbito)、そして腹内側部(vm-PFC=VentroMedial)。それに腹外側部(vl-PFC)&内側部(m-PFC)&前部(a-PFC)と、大きく3つ(計6つ)に分けられます。これらの領野はこの先、度々登場します。
冷たい脳と熱い脳
そんな中でも前2つが特に重要です。まず背外側部(dl-PFC)は"冷たい認知"と言われ、計画や行動を決定し、実行機能や論理機能を制御する。少年期以降に発達し、成長には大きな個人差がある。これは皆さんもよく知ってる大脳の主要な機能です。
次に、眼窩前(OFC)と腹内側部(vm-PFC)は"熱い認知"と言われ、情緒を掌り、衝動を抑制する非常に大切な領域です。幼児期に成長し、この時期に虐待を受け、活動が低下&停止するとサイコパスへ一直線です。
幼児期に虐待を受けた人の99%は、凶悪な犯罪行為に走るとも言われてます。
かのマイケル•ジャクソンもひょっとしたら、幼児期に何かがあったんですな。3歳までに情緒の大半が決定するとは、この事ですね。でも、そうは単純に行かないのもまた情緒なんです。
つまりサイコパスの脳とは、ボクシングのグローブでナックル部に位置する、"熱い認知"の領野が欠如してるか、停止してるかを言います。
しかし、サイコの脳であっても、ファロン氏の様に、恵まれた環境や高度な脳、特殊な遺伝子を持つ人は、何らかの原因で活動を停止した"熱い認知"の領野を補う事が可能とも言われてます。ここら辺は遺伝子の受容体や他の領野が複雑に絡んでくるので、非常にややこしくなりますが。
衝動を抑える脳
そして、最後にもう一つ。グローブの親指部に位置する、扁桃体(AMG=アミーゴララ)を含む側頭葉前部(TL=TemptalLobe)も重要です。この脳は動物的情動や悍ましい欲情を抑制する領野で、冷静な行動を支えるに不可欠な領野です。
衝動的殺人犯や欲情を抑えきれないレイプ魔は、この扁桃体がイカれてると。
そこで対立遺伝子の作用で、イカれた衝動を監視し、制御するのも大脳の重要な働きの一つなんですが、この対立遺伝子の作用が弱いと、これまた犯罪に一直線なんですね。
血は出来るだけ混ぜなさいとは、よく言ったもんです。ブロンド嬢と結婚するのも一つの手段ですかな(笑)。
ネット上で嫌がらせをする連中も、粘着系サイコパシーでしょうし、これから隠れサイコの早期発見も可能となるでしょうな。そうなれば、俗物ブルジョアも独裁者もネット上の奇怪な被害もなくなる事を願うばかりです。