象が転んだ

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同性愛って合法か違法か?それとも個性か能力か?〜ひょっとしたら同性愛者が人類を救う?〜

2020年01月17日 05時03分56秒 | 独り言&愚痴

 最近のニュースを見てると、LBGTの差別や暴力という言葉を多く見かける。
 大半の人は知ってるだろうが。LBGTとは女性同性愛者(レズ)、男性同性愛者(ゲイ)、両性愛者(バイセクシュアル)、トランスジェンダー(性同一性)の事である。
 因みに、約50万人の遺伝子を解析した調査によると、性的指向が遺伝で決まる割合は8〜25%程度。基本的には、胎児期を含めた環境による影響が大きいとされる(ウィキより)。
 
 同性愛っていう問題は、欧米の特に”病んだ国”アメリカの贅沢な悩みだと思っていた。
 男が男を愛し、女が女を愛するなんて、私が子供の時には考えもしなかった。
 男は女を見て興奮し、女はそんな男に裸体を捧げるのが、ごく自然の事の様に思っていた。
 それに黒人の大男が、デカいイチモツを同じ男のケツの穴に突っ込んでる様なシーンなんか想像もしたくない。勿論これなんか、同性愛を嫌う典型の負のイメージかもだが、同性愛者が暴力的な人種に誤解されるのも、こういった誤ったイメージからだろうか。

 そこで今日は、柄にもなく同性愛についてです。勿論私は独身ですが、典型の女好きです。


同性愛って病気なのか?

 1952年に、アメリカ精神医学会が発行した「精神障害の分類と診断の手引(DSM)」にて、”同性愛は精神障害”とみなされ、社会病質人格障害として”性的逸脱”とされた。
 その後、旧東ドイツの医師ダーナーが、”母親が妊娠中にストレスを受け、男児に男性ホルモンが十分に分泌されないと、男性としての脳が未発達のまま生まれ、男性同性愛者となる”という説を発表し、同性愛が病気であるとのイメージが強まった。
 しかしその後、運動の進展や医師の理解が深まるにつれ、1974年に発行されたDSMでは、”同性愛は精神疾患として治療する必要はない”という方針に転換した。
 また1993年には、世界保健機関(WHO)が国際疾病分類(ICD)で、同性愛を治療の対象から外した。
 日本の医学界においてもDSMやICDは尊重され、文部科学省が1994年に、同性愛を性非行として分類していた記述を削除した。故に、現在は日本では、同性愛は病気であるとみなされてはいない。
 以上、「ふらっと相談室」からでした。


異性愛か同性愛かは脳で決まる? 

 脳にも性差があり、異性を好きになるか?同性を好きになるか?という”性的指向”を決める脳領野があるとされる。
 この性的指向を左右するのが、”前視床下部間質核”という場所だ。視床下部は脳のほぼド真ん中にあり、体温調節やホルモン分泌、摂食、性行動などを司る。
 この一部分である前視床下部間質核が、異性を好きになる“異性愛男性”と同性を好きになる“同性愛男性”では大きさが異なるという。
 この部分は、男の方が女よりも神経細胞(ニューロン)の数が多く、大きさも2倍以上ある事が判ってる。しかし同性愛男性の場合、異性愛男性よりも小さく、女性とほぼ同じ大きさだとの報告がある。
 つまり、男性でこの部分が小さいと、男が男を好きになると。
 因みに、同性愛の女性にては、研究報告がない為、はっきりした事は分からないと。

 一方で、視床下部の少し上の方に位置する”分界条床核”も男女で違いがある。ここは自分が”男だ”と感じるか?”女だ”と感じるか?いわゆる”性同一性(トランスジェンダー)”に関わる部位だという。
 この部分も男の方が女より神経細胞が多く、容積も大きい。異性愛男性でも同性愛男性でもそれは同じだが、男から女に性転換をした人は、女性の様に小さい事が確認されてる。
 つまり、体は男でも”心は女だ”と思ってる場合は、”分界条床核も女性型”だと考えられる。

 つまり、身体の違いがそのまま性別だと考えがちだが、心(脳)にも性別があり、それは必ずしも体の性別とは一致しない。これは脳の中の構造に違いがあり、そういった脳の性差は、”性的二型核”とも呼ばれる。
 要は、”体が男で心も男”の人もいれば、”体は男でも心は女”の人もいる。女性もまた然りで、少なくとも4つの性別を考える必要があるんですな。

 一般に、遺伝子による性別(XY=オスとXX=メス)は、卵子と精子が受精した瞬間に決定する。また”心の性別”は、お母さんのお腹の中にいる時、胎生12~22週の頃にさらされる男性ホルモンによって決められるが。男の場合、アンドロゲン(男性ホルモンの一種)が十分働かなかったりすると、脳が女性化し、遺伝子上の性別との不一致を招く。
 ただ、この様な事がなぜ?起きるかは、十分解明されてはいない。
 つまり、ダーナー医師が言った事は全くの嘘じゃなかったんですね。

 また、思春期の性ホルモン分泌も脳の性別に影響すると言われ、メカニズムは解明されていないが、この時期に分泌される性ホルモンの働きにより、脳も男性の脳、女性の脳へと発達していく。
 恋愛対象は身体ではなく、“脳の性別”が決めるものだったのだ。
 つまり、同性愛も異性愛も両性愛も、全ては脳で決まるのだ。恐るべし”脳力”ですな。
 以上、日経ビジネス「異性愛か同性愛かは何で決まる?」からでした。


同性愛という種の保存と

 「同性愛の謎〜なぜクラスに一人いるのか (文春新書)」(竹内久美子 著)に興味深い事が書いてある。レビューは低いが、視点がユニークだ。 
 同性愛も男で4%、女性で2%程度(クラスに一人程度)普遍的に存在するそうだ。
 しかし当然の如く、同性愛は子どもを産まない。でも何故?人類に不変な存在として、常に一定の割合で存在するのか?
 本書では免疫説と遺伝説が紹介されてるが、同性愛者はそれだけ強くしぶとい遺伝子や免疫を持つ事が明らかにされている。

 日本人男性の5%程度の割合で生じる”色弱”も、淡い濃淡の識別能力が優れているとされる。ベトナム戦争時に米軍が偵察機に色弱の人を載せ、カモフラージュされたジャングルの中の敵基地を発見させ、成果を挙げた事はよく知られている事だ。
 現代の都市生活では不便である事の多い”色弱”も、獲物を発見するのに有利だったなど、狩猟族の歴史の中で重要な役割を担ってきた。
 故に、どちらかが正常?どちらかが異常?と言うべきでなく、個性や能力として理解する必要がある。

 事実、先の女子サッカーワールドカップで得点王とMVPの2冠に輝いた、ミーガン•ラピノーは同性愛者を公表してる。
 彼女の肉体と精神力は、アメリカチーム内でも群を抜いてた様に思う。”クソッタレ”発言に見られる様に、度胸も超一流だ。
 彼女が言う様に、”ゲイが集まれば最強のチームが組める”とは、ジョークには聞こえない。つまり、ゲイは能力であり、種の個性なのだ。

 確かに、プロスポーツの世界には、特に女性のパワー系には同性愛者が目立つ。そう言えばワンバック(女子サッカー)も同性婚だったか。男子では水泳のイワンソープが鬱とアルコール依存に苦しだ挙げ句、ゲイを告白した。

 女性のアスリートに関しては、大体見た目で判別できるが。男の場合、同性愛者と異性愛者のフィジカルの差は判りづらい。
 それでも同性愛と個性として捉えれば、誤解も偏見も差別も無くなりそうな気がする。
 それに前述した色盲がそうであるように、種の個性と考えれば、特異な能力と理解すれば、人類の繁栄に寄与してると言えなくもない。
 同性愛者の能力や個性に見合った職場や環境で、存分に力を発揮できる社会こそが、多種多様な個性を持つ人種が目指す理想の社会だとは思うが。


最後に

 でも個人的には、差別や偏見じゃないが、やはり同性愛者には距離を置きたいかな。
 例えば、体育会系のゴツい男かいきなり後ろから迫ってきて、”君を愛してる、付き合ってくれ”なんて耳元で囁かれたら、”好きにして頂戴”とはお世辞にも言えない。それでフルボッコにされたら、私の人生は破壊される。
 私の世代では、”体育会系=ホモ”という悪しき伝統が根強く残っていて、それが性的アレルギーになり、高校の時は部活に入れなかった。つまり、上下関係という同性愛風の古いしきたりに馴染めなかったのだ。
 一見怖い先輩も2人きりになると、とても優しく柔和になる。それがとても怖かったのだ。今でもゴツい男を見ると、そういう負の同性愛的イメージで見てしまう悪い癖がある。

 そういう私は、中学校の時に都会の娘と初デートをした事がある。2人きりになると、彼女の方から手を握ってきて、身体を寄せてきた。
 勿論私は興奮したし、下半身も欲情した。でもそれがサピエンスの本来の、そしてごく普通の姿だと思った。

 今ではLBGTに対する偏見や差別や暴力は、後を絶たないと言われている。
 ひょっとしたら、同性愛者に露骨な差別をし、暴力を振るう人たちこそが脳の発育に偏りがある、同じ同性愛者なのかなって勘ぐってしまう。それに、同性愛者間の暴力問題も一時は話題になった。
 まだまだ我々は、LBGTについて学ぶ事は多くある筈だ。

 友を選ぶに神経質過ぎる事はないとの諺があるが、同性愛者の友人を選ぶ際も同じ事が言えるのだろうか。



8 コメント

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ぬくぬくさんへ (象が転んだ)
2020-01-18 21:08:11
日本の同性愛者は大人しくお行儀がいいのであまり問題はないのですが。
でも、同性愛者の結婚というのは少し構えます。

同性愛というのは男娼という形で、ローマ帝国の時代からあったもので今更驚くべき事でもないんですが。
同性愛も過激になると少し考えますね。
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狂信的異性愛原理主義過激派 (ぬくぬく)
2020-01-18 17:44:11
「狂信的異性愛原理主義過激派」とはある小説からの引用ですが、私自身そうですね。異教徒にも寛容でありたいと思いますが。

織田信長が「バイ」だったことは歴史通には周知のことですし、氷川室さんのコメントにあるように新撰組で同性愛が蔓延して局長の近藤勇が困っていたことも歴史的事実です。

日本は同性愛者には歴史的に寛容でした。明治維新でやや厳しくなったかもしれませんが。

幼稚園時代からの幼馴染みがもしかしたら同性愛者だったのではと思うことがあります。あのときのあれはそういうことだったのではないか、と。思い出すと少しドキッとしますね。

また同性愛には寛容でありたいと思いますが、同性婚は認めなくて良いと考えます。

日本國憲法 第二十四条 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。

とありますから同性婚は認められません。憲法学者の一部が曲芸的な解釈をしているのが懸念するところではあります。
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hitmanさんへ2 (象が転んだ)
2020-01-18 08:06:27
そうなんですよ、だからマッチョは嫌いなんです。ラグビーなんかも同性愛者が多そうですね。

欧米では同性愛者同士のセックスは当り前のようですが、日本はまだまだまともな方でしょうか。
でも同性愛者は喧嘩したら止まらんでしょうね。
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同性愛ってヤッパリ怖い (hitman)
2020-01-18 07:18:32
オイらの世代だと、
同性愛=体育会系=マッチョ系といったイメージが強かったなぁ。

でも今はどうなんだろ〜
男同士女同士でもセックスはあるだろうし
セックス抜きの関係って存在するんだろうか?
これまた素朴な疑問でした。
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ビコさんへ (象が転んだ)
2020-01-17 15:31:09
それがですね。
同性愛も親密になると、性のトラブルが多いらしく、それで暴力事件にまで発展する。日本はまだ同性愛後進国だからそんなトラブルは目立ちませんが。

アメリカの同性愛者は結構暴力的なのが多いらしく、一時はエイズの一因にも騒ぎ立てられました。

日本は大人しい民族だから同性愛者も大人しくお行儀がいいんでしょうか。
全ては程々にですね。

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氷川室さん (象が転んだ)
2020-01-17 15:24:29
えええ〜
でも新選組がゲイの巣窟だとは?
嘘だと言って!kouuhnさん!
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すごく勉強になりました (biko)
2020-01-17 13:29:58
私の夫など、テレビにゲイの人が出てきただけで怒り出すくらい嫌います。

が、その本の内容が真実だとすれば、そう見方をするのは人種差別以上の差別ということになりますね。

私はゲイの人達は世の中を中和する使命を帯びて存在しているのではないかと思います。つまり、同性とも異性とも思わないでセックス抜きで付き合える貴重な存在。

だって、同性には同性に対する嫉妬とか、同性同士特有のいやらしさがあるし、異性にはセックスにまつわるいやらしさが付きまとうから。

その点、見かけは男だけど、性にまつわるしつこさのない男性というのは友人として理想的じゃないかと思うわけです。

同性にしろ、異性にしろ、性が絡んでくると、とかく理性が濁ってきますから。

最近見かけないけれど、おすぎとピーコという双子のゲイのタレントさん達が女性に人気があったのも頷けます。
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ゲイは身を助く?! (氷川室)
2020-01-17 10:18:44
新選組はゲイの巣窟だったのでは…
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